1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【高校野球】神港橘・中間裕瑛が10回完投!サヨナラ勝ち呼び込み「金丸さんの分まで僕たちが甲子園に」

スポーツ報知 / 2024年7月12日 16時26分

延長10回2死満塁、神港橘・根木沁太がサヨナラとなる左越え2点適時二塁打を放ち、喜ぶ神港橘ナイン(カメラ・義村 治子)

 ◆第106回全国高校野球選手権兵庫大会 ▽2回戦 神港橘3X―2小野=延長10回タイブレーク=(12日・明石トーカロ)

 神港橘(兵庫)が、23年春のセンバツ21世紀枠候補に選出された小野を相手に、延長10回タイブレークでの逆転サヨナラ勝利を収めた。春夏合わせて15回の甲子園出場を誇る市神港(前身の第一神港商時代には1929年、30年にセンバツ連覇)と、同2回出場の兵庫商が2016年に合併し、誕生した同校。市神港時代の68年には元阪急・山口高志(現関大硬式野球部アドバイザリースタッフ)を擁し、春夏連続出場を果たした古豪が3回戦に駒を進めた。

 「5番・投手」で先発した中間裕瑛投手(なかま・ひろあき、3年)が安定感のある投球を披露した。前半はストライクゾーン低めを丁寧に突き、5回まで無失点投球。「初戦の緊張もあってちょっと硬いスタートになったが、投げていくうちにほぐれて、自分らしい投球ができた」と立ち上がりを振り返った。

 両軍無得点の5回、先頭の打席で中間は初球を捉え、一塁強襲の二塁打で出塁。その後、1死一、三塁となったところで相手バッテリーにスクイズを外され、三塁走者・中間は三本間で挟まれた。しかし、挟殺で相手捕手の送球が高く浮き、本塁へと突入。思わぬ形で、エースが自ら先取点となるホームを踏んだ。

 1点リードとなった後半も「同じように先頭は切っていこう」と集中力を切らさずにスコアボードに0を並べた。だが、9回2死一塁、完封を目前にしたところで、相手7番に左中間二塁打を浴び、まさかの同点。1―1の10回タイブレークでは2死一、三塁から中前への勝ち越し打を献上した。

 しかし、裏の攻撃ではこの日バッテリーを組んだ根木沁太捕手(3年)が、2死満塁から左越えに逆転サヨナラ打。「絶対打ってくれると自信を持って応援していた」と相棒の劇打に興奮が止まらず、思わずベンチから飛び出した。

 10回を投げきり4安打2失点、自責1で勝利に導いた自身の投球については「低めにカットボールが集まっていて、真っすぐは指にかかっていたので、そこで打ち取れた」と好感触。一方で、いずれも2死からの2失点については「甘い球を投げて打たれた。1球でやっぱり点が入るスポーツなんで」と反省も忘れなかった。

 今秋のドラフト1位候補左腕・金丸夢斗(関西大4年)は、21年に同校を卒業したOB。高校時代は、新型コロナウイルス流行の影響で全国高校野球選手権大会が中止となり、最後の夏は甲子園出場への道が絶たれた。4年後の今夏に背番号1を引き継いだ中間は「金丸さんの代は甲子園がなくなって悔しい思いをしたと思う。その分僕たちが行けると思っているので、連れて行きたい」と決意表明。15日の神戸国際大付との3回戦に向けては「甲子園に行くためにはどこかで当たらなければいけない相手。番狂わせを起こしたい」と意気込んだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください