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“帝王”髙山善廣と“邪道”大仁田厚の絆 大仁田「髙山さんは本当にすごい」

スポーツ報知 / 2024年7月13日 11時30分

“帝王”髙山善廣の病室を訪れた大仁田厚(今年3月に撮影)

 “邪道”大仁田厚(66)がプロレスデビュー50周年記念大会「川崎伝説2024」を8月24日、富士通スタジアム川崎(旧川崎球場)で開催し、師匠のテリー・ファンクさん(享年79)の一周忌追悼試合として、テリーさんの兄で元NWA世界王者のドリー・ファンク・ジュニア(83)と対戦することが決まった。また、12日に東京・書泉ブックタワー(秋葉原電気街)で「“邪道”大仁田厚展」が開幕(25日まで)。期間中、24日発売の「のぼせもんの遺言 大仁田厚50年目の真実」(中村健吾著、報知新聞社、税込み1980円)が先行発売されている。

 「のぼせもんの遺言」では、7度引退して7度復帰したプロレス界への愛憎、参院議員としての政治活動など、50年にわたる邪道人生を大仁田が語り、母・巾江(きぬえ)さん(89)や蝶野正洋(60)ら14人の証言インタビューで構成されている。著者のスポーツ報知・中村健吾記者が、最も心を打たれたというのが、闘病中の“帝王”髙山善廣(57)による、“邪道”へのリスペクトだ。

 2017年5月4日、DDT大阪・豊中大会でのリング上の事故で負った頸髄(けいずい)完全損傷から、不屈の闘いを続けている髙山は「大仁田さんは世間で邪道と言われているけど、王道ができなくなったから邪道に走ったわけじゃない。王道の上に邪道のスパイスがかかっているのが大仁田さん。それは戦ってみないと分からないこと」と言ってニヤリと笑った。15年1月23日に大阪で初代爆破王決定戦「ノーロープ有刺鉄線電流爆破ダブルバット・ダブルヘルデスマッチ」で激突し、その後も多くのデスマッチで邪道と相まみえた思い出を語った。

 髙山は全盛時196センチ、125キロの巨体を武器にUWFインターナショナルから、全日本、新日本、ノアのメジャー団体で三冠、IWGP、GHCとヘビー級王座を総なめにし、総合格闘技PRIDEにも参戦した世界のレジェンド。

 大仁田は「髙山さんは本当にすごい。有刺鉄線に普通のロープのように頭から突っ込んで行った。俺だったら頭から有刺鉄線に突っ込めない。あれで人間の器が分かった。プロとしてすごいなと思う」と振り返る。同書ではこの時の秘話も明かされている。髙山は、7度の引退、復帰を繰り返している大仁田に「やめないのはすごいこと。やり続けるのはすごいことです」と評価し、「プロレスという世界で一つのジャンル、スタイルを作り上げた本当にクリエイティブで偉大なレスラーだと思います。ウソを言うわけでも、よいしょでもなく、本当にそう思います」ときっぱり。

 19年には大仁田も友情出場した、療養中の髙山を支援するイベント「TAKAYAMANIA EMPIRE」が9月3日に東京・後楽園ホールで5年ぶりに開催されることが決まった。まずは邪道の50周年記念大会「川崎伝説2024」(8月24日・富士士通スタジアム川崎)を成功させ、帝王にエールを送ることになりそうだ。

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