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岡本単独キング16号 復調キープへ阿部監督がファンへお願い「『レフトへ放り込め』じゃなくて『ライトへ一発』に変えてほしいな」

スポーツ報知 / 2024年7月13日 5時0分

9回1死三塁、サヨナラ打を放った若林(左)と抱き合って喜ぶ岡本和真(カメラ・清水 武)

◆JERA セ・リーグ 巨人3×―2DeNA(12日・東京ドーム)

 白球が左翼席に向かって一直線に伸びていくと、耳をつんざくような大歓声が起こる。岡本和は静かにバットを放り、余韻たっぷりに走り出した。「先制したかったので、できて良かったです。(先発の)戸郷のために打ちました」。両チーム無得点の2回先頭。2―2からジャクソンが投じた真ん中低め137キロチェンジアップに反応した。火を噴くような弾丸ライナーで左翼席へ突き刺す先制ソロ。2試合連続アーチとなる今季16号で、リーグ単独トップに浮上した。

 量産態勢に突入してきた。今季は乗り切れない日々が続いていたが、7月に入って阿部監督からタメをつくるようにアドバイスを受けて復調の糸口をつかんだ。試合前練習では体重移動をこれまで以上に意識。体勢を崩される場面が減り、7月は7試合中6試合で安打を放ち、直近4戦3発だ。9日の広島戦(マツダ)では右翼席へ放り込むなど、強引にならない打撃で調子を取り戻している。阿部監督は試合後に自ら切り出して「ファンの方にお願いがあって。(岡本和へのコールを)『レフトへ放り込め』じゃなくて『ライトへ一発』に変えてほしいな、と。レフトだと変に力が入ってしまうから」と呼びかけ“後押し”した。

 ヒーローの活躍にも一役買っている。主将2年目の今季、チームメートに目を配ることを忘れない。この日サヨナラ打を放った若林が6月に西武から加入した際には誰よりも積極的に声をかけた。若林は「打てない時に声をかけてくれたおかげで励まされた」と感謝する。自身がホームランを放った時は若林の母校・駒大苫小牧であいさつの一つとして使っているという人さし指を1本立てた「NO1ポーズ」を披露。それがナインに広まり、岡本和のホームランセレブレーションにもなった。

 6連勝中のチームを支える主砲について指揮官は「岡本がね、どっしりできるようになったというのがチームで一番大きいかなと思いますね」と目を細めた。試合前練習では外野手用のグラブを手に今季初めて左翼の位置で守備練習に励み、今後の左翼起用にも備えた主砲は「勝負するところは打席。守備は迷惑かけないように頑張ります」と決意を込めた。チームの勝利を何よりも求める男がこれからも頼もしい存在であり続ける。(宮内 孝太)

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