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【高校野球】神戸弘陵・村上泰斗、脱力投法で9回1失点 ノーノー逃すも11Kで勝利導き「自分の良さ出せた」

スポーツ報知 / 2024年7月13日 16時36分

先発し、力投する神戸弘陵・村上泰斗

◆第106回全国高校野球選手権兵庫大会 ▽2回戦 神戸弘陵6―1飾磨工(12日・明石トーカロ)

 「脱力」を意識し、115球を投げ抜いた。神戸弘陵(兵庫)の今秋ドラフト候補・村上泰斗投手(3年)が、9回1失点で完投勝利を挙げた。8回までは無安打投球を披露。しかし、9回1死から中越え二塁打を浴び、惜しくもノーヒットノーランを逃した。この日、初のHランプが点灯すると、最速153キロ右腕は思わず苦笑い。それでも、2安打1失点11奪三振で勝利に導き「やっぱりチームを勝ちに導くっていうのが一番の目標。そこのうれしさが大きい」と充実感をにじませた。

 この日、ネット裏には8球団のNPBスカウト陣が集結した。中日・山本スカウトのガンでは、149キロをマーク。また、巨人・岸スカウトは「自分の持ち味が出せていた。夏の初戦だが、バタバタせずに落ち着いている」と高評価した。

 一つの敗戦が、大きなきっかけとなった。昨秋の県大会で、チームは彩星工科戦に1―4で敗戦。村上自身も4回途中2安打4四球1失点と奮わなかった。「力を入れて、どれだけ三振を取れるかみたいな。個人種目のように、自分が個人で戦ってしまっていた」と、独りよがりな投球を反省。「エースピッチャーたるもの、それではいけないな、と。チームを勝たせる投手に」。スタミナをセーブし、長いイニングを投げるべく、冬は脱力投法の習得に取り組んだ。この日は、序盤の5回までは6割の力で投球。「8割に上げた」と振り返る7回には3者連続三振を記録し、9回は9~10割の力で試合を締めた。自らの出力をコントロールした完投勝利に「力を抜けるとこは抜いて、入れるとこは入れるというのが自分の持ち味。今日は自分の良さが出せた」と納得の表情を浮かべた。

 「球が速いだけでは上の世界でも通用しない。勝てる投手が一番評価される」と背番号1。「甲子園に導くことだけを意識したい」と、1999年春以来、25年ぶりの聖地に向けて力を込めた。

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