【高校野球】大島・清水怜央 連合チームで初戦敗退も…7回投げきり「気持ち良かった」
スポーツ報知 / 2024年7月13日 18時43分
◆第106回全国高校野球選手権大会 東東京大会 ▽2回戦 連合(国際・駒場・大島・大島海洋国際) 0―8 錦城学園=7回コールド=(13日・神宮)
4校連合(国際・駒場・大島・大島海洋国際)は錦城学園に0―8で敗れ、初戦突破は果たせなかった。
敗戦にも、憧れの神宮球場で戦い抜いた充実感が漂っていた。大島の清水怜央投手(3年)は試合後、「気持ち良かった。試合ができるだけで本当にありがたい。組んでくれてありがとう」と言葉を詰まらせた。4校の代表として背番号1を付け、7回89球を投げきった。
初回から4点を許す展開となったが、自身も初打席は会心の右越え二塁打。対戦相手である錦城学園の玉木信雄監督も、「(連合チームが)なんとか塁に出てやろうという気持ちをすごく感じた。そこにうちの選手は少し負けてしまった部分がある」と語ったように、5回以降は無失点に抑えた気迫のピッチングとあわせて、存在感を示した。
普段の練習は1年生の白井三十晴左翼手と部員2人で行う。坂道ダッシュで下半身を鍛え、投げ込んだ。OBに練習を手伝ってもらう日もありながら、バッティングは基本的にマシンを利用してとにかく何球も打った。大島から都内に船で到着したのは試合前日の午後5時。当日も連合チームのメンバーと一緒に練習はできなかったが、バッテリーを組んだ国際の川床怜太郎捕手(2年)とも、昨秋から定期的に連絡を取り合ってきた。この日は「直球やスライダーを中心に」と決めていたが、カットボールも川床の助言を受けて夏に向けて習得した球種だ。
好プレーにはハイタッチを交わし、仲間と喜びあった。結果には悔しさも残るが、すべてを出し、最後の夏を、楽しんだ。高校卒業後は、「これまではちゃんとした試合や練習ができなかったので、大学でちゃんとやりたい」と大学進学予定の清水。何にも代えがたい経験を胸に、新たな野球人生へと踏み出す。(雑誌『報知高校野球』取材班)
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