「特別な試合」来日した両親の前で巨人助っ人左腕が5戦連続HQS超え&初タイムリー
スポーツ報知 / 2024年7月14日 5時5分
◆JERA セ・リーグ 巨人6―1DeNA(13日・東京ドーム)
両親に投打で雄姿を届け、喜びもひとしおだった。グリフィンが7回4安打1失点で4勝目かつ来日通算10勝目。家族とカメラのフラッシュを浴び「調子良く投げられました。昨日両親が日本まで来て、妻と娘と4人で観戦していた。自分にとっても特別な試合になりました」と声を弾ませた。
米フロリダ州に住む両親は初来日。「夜中の1時、早朝5時でも(自身の)試合を見ている。毎週休みの時は電話で話し、頻繁に連絡を取っています」。母やプロゴルファーだった父の声は異国の地で戦う左腕の励みになっている。気合を込めマウンドに上がった。
過去4戦のように、安定感は健在。1点差の4回は1死一、二塁で伊藤をフォークで遊ゴロ併殺に。「走者が出たとき、大事なときに自分の意図した球を投げることができたのが良かった」。2リーグ制後、ハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を上回る5戦連続7回以上1失点以下は球団助っ人初。歴代でも斎藤雅樹、桑田真澄、槙原寛己、菅野智之とレジェンドしか成し遂げていない記録だ。
6回にはバットでも沸かせた。門脇の3点二塁打で5―1とし、2死二塁で松本凌の直球に反応。前進していた外野の頭を越え、中越えの適時二塁打。「続こうという気持ちだった」と来日初適時打をマークした。
降板後にベンチで「二塁打が(阿部監督の)ゴルフのドライバーの飛距離よりも飛んだ」と声をかけた指揮官は「自分で打って自分を楽にして頑張ってくれました。よく粘ってあそこまで投げてくれたなと」とねぎらった。チームの連勝街道の力になっている助っ人。今のグリフィンには、安心感すら漂う。(田中 哲)
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