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【高校野球】旭川実は4番の白川達也が負傷欠場の仲間の思いを背負い誕生日V打

スポーツ報知 / 2024年7月14日 6時45分

1回1死一、二塁、先制の中前適時打を放った旭川実・白川

◆第106回全国高校野球選手権北北海道大会 ▽1回戦 旭川実11―0旭川永嶺(13日・旭川スタルヒン)

 開幕した北北海道の旭川実は、11―0の5回コールドで旭川永嶺に大勝し6年ぶりの8強入り。4番・白川達也二塁手(3年)が、負傷欠場の仲間の思いを胸に先制打を放った。

 2010年以来の聖地に向け、旭川実の“新4番”が初戦突破に導いた。1回1死一、二塁。誕生日を祝う応援歌が流れる中、白川は「迷わず振り抜こう」と打席へ。外角直球を捉えた鋭い打球が二遊間を破る先制打となり、塁上で両拳を突き上げた。

 緊急事態だった。地区全試合で4番に座っていた相田望斗内野手(3年)が、9日の練習中に右手首を骨折し全治3週間。北大会は欠場を余儀なくされ、開幕直前に白川が一塁から二塁にコンバートされた。高校入学後、内野で唯一守ったことのない守備位置(投手を除く)だったが、相田から直接指導を受けてこの日の試合へ。危なげなく2つのセカンドゴロを処理した。

 「相田を甲子園に連れて行く」。ベンチ入り選手全員がこの言葉を胸にプレーしている。「相ちゃんのこと思い出せ」と、岡本大輔監督(51)から要所で出される相田の背番号「4」のポーズを見て打者はバットを握り、11安打11得点。中学時代に同じ旭川大雪ボーイズでプレーしていた最速152キロ右腕・田中稜真(3年)も先発して4回1/3を無失点に抑え、出場すれば相田の復帰が見込まれる甲子園にまた一歩前進した。

 次戦は6年ぶりの4強をかけて士別翔雲と激突する。白川は「相田の分も勝つ。絶対に甲子園に行く」。けがに泣いた「親友」の高校野球を、このまま終わらせるわけにはいかない。(島山 知房)

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