1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【高校野球】日本航空石川が初戦突破…143キロの大型1年生右腕、保西雅則が公式戦デビュー

スポーツ報知 / 2024年7月14日 17時58分

公式戦に初登板した日本航空石川の右腕・保西

◆第106回全国高校野球選手権石川大会 ▽2回戦 日本航空石川10-0能登=5回コールド=(14日・石川県立)

 2回戦が行われ、今春のセンバツに出場した日本航空石川は、10-0の5回コールドで能登を下し、初戦突破を決めた。4回2死からは、187センチ、90キロの最速143キロ右腕、保西雅則(1年)が初登板し、公式戦デビュー。長身から豪快にストレートを投げ下ろせば、最後は自慢のフォークで見逃し三振に仕留めた。打者1人の限定登板となったが、ベンチに戻ると、笑顔を浮かべて先輩たちとグラブでハイタッチ。保西は「すごく緊張して足が震えました」と初々しい笑顔を見せれば、中村隆監督は「スケールが大きく、チームで一番、球速も速い。体は大きいが意外に器用。夏も戦力です」と期待を寄せた。

 神戸市出身で、中学時代は神戸ドラゴンズで活躍。卒業前には多くの高校から誘いを受けたが、プロ志望の思いを一番聞いてくれたのが中村監督だったという。元日の能登半島地震後は、入学に不安もあったが「航空のバスで試合に行くと、手を振ってくれる。信号で止まって、窓が開いていると『頑張って』と言われる。石川県出身ではないけど、被災地のことを思っています」と話す。

 最近までグラウンド横の水道が断水し、トイレも使えない状態だったが徐々に復帰。今月8日にはやっと学生寮のエアコンも稼働するようになった。「家から扇風機を持ってきましたが、蒸し暑くて寝付きが悪かったです」と苦笑い。生活には苦労もあるが、部活動中は野球に専念。「中学時代は土日祝日のみの練習だったが、高校ではほぼ毎日練習できる。体の切れも増し、脂肪が筋肉になって出力も上がりました」と手応え。6月には自己最速を3キロ上回る143キロをマークした。

 夏は短いイニングで登板させ、秋からは徐々にイニング数を増やす方向だ。目標とする選手は、メッツの右腕、千賀滉大。「160キロを超えるまっすぐと落差のあるフォークに憧れて、フォークを投げるようになった。今夏は甲子園に出場し、3年生までに155キロ出したいです」と保西。能登の地から新たな一歩を踏み出す。(中田 康博)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください