吉沢亮、新１万円札肖像・渋沢栄一の地元に“凱旋”「ただいま！」２１年ＮＨＫ大河ドラマで栄一演じる

トークショーに出席した吉沢亮と村川絵梨

　俳優の吉沢亮が１４日、埼玉・深谷市の深谷市民文化会館で新１万円札発行記念スペシャルトークイベントに出席した。

　３日に発行された新１万円札の肖像になった渋沢栄一を２０２１年のＮＨＫ大河ドラマ「青天を衝け」で演じた吉沢が、栄一の地元に”凱旋（がいせん）“。「ただいま！」と手を挙げてあいさつすると、「（ドラマの放送から）３年たっても、いまだに深谷ねぎを送ってくれる。深谷市に捨てられてないという安心感があります」と市民に感謝した。

　イベント開始１０分ほど前に初めて見たという新一万円札について「ドラマを撮影しているときとはだいぶ先の話だったので、お札になるというのが全然実感なかった」と回顧。「役作りとかで資料でたくさん見てきた栄一さんの顔がそのままお札になっている。なんとも言えない感情でした」と喜びをかみ締めた。

　ドラマの撮影についても振り返り、「セリフ量が尋常じゃない。今までの人生でこんなしゃべったことないくらい毎日しゃべってた。基本無口なんで、こんなしゃべれねえよと思いながらやってました」と苦笑い。セリフ覚えにはかなり苦戦したといい、「もう気合でしたね。人生で初めて（台本を）布団にたたきつけました」と笑いながら明かした。

　栄一の人柄について「表に出てる功績の裏にその倍以上失敗している。自分の失敗にちゃんと向き合える、すごく正直でまっすぐですてきな人間くさいって印象だと思いました」と分析。「正直に生きるっていうのはものすごく尊敬します」とうなずいていた。