3大関総崩れも照ノ富士が白星発進 八角理事長&九重審判長の評価と指摘
スポーツ報知 / 2024年7月15日 5時30分
◆大相撲 ▽名古屋場所初日(14日・ドルフィンズアリーナ)
2場所連続休場明けの横綱・照ノ富士(32)=伊勢ケ浜=が、3場所ぶりに白星スタートを飾った。新小結・平戸海(24)=境川=を寄り切り。琴桜(26)=佐渡ケ嶽=、豊昇龍(25)=立浪=、カド番の貴景勝(27)=常盤山=の3大関が全て敗れ、2場所続けて初日に大関陣総崩れとなる中、最高位が意地を見せた。連覇を狙う新関脇・大の里(24)=二所ノ関=は初日黒星。10勝すれば大関に復帰できる関脇・霧島(28)=音羽山=は白星発進した。
初日白星の照ノ富士に、館内から万雷の拍手が降り注いだ。立ち合いから平戸海に左前まわしを許し、左で抱える体勢になった。それでも右をねじ込んで、相手の左前まわしを切った。その後も圧力をかけながら平戸海の体を起こした。肩越しに左上手をつかむと、最後は危なげない形をつくって寄り切った。
2場所連続途中休場明けの土俵で、3場所ぶりに白星発進。ただ「(内容は)良くない。立ち合いもしっかり当たれていないし、まだ足腰がばたついている。体に重みがないと感じる」と首をかしげた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は稽古量の不足を指摘していたが、照ノ富士自身も「相撲を取る稽古があまりできていないのが出たのだと思う」と自己分析した。
本人は納得がいかなくとも、最高位が結果で意地を示した。この日は3大関がいずれも黒星を喫したが、結びで悪い流れを断ち切った。先場所の初日は1横綱4大関が全て敗れる大波乱のスタート。初日に出場した5人以上の横綱、大関陣の総崩れは、昭和以降初だった。照ノ富士も一因を作っただけに「初日だし、今日はちゃんと締めたいと思っていた」と綱を張るプライドをのぞかせた。
八角理事長(元横綱・北勝海)は「慌てないでやっていた。とにかく序盤」と白星を積み上げる重要性を説いた。幕内後半戦の九重審判長(元大関・千代大海)は「上体が上下左右に暴れていた。不安のある取組だった」と指摘する一方で、「初日を乗り越えたのは、大きな1勝」と語った。
9度の優勝を誇る照ノ富士だが名古屋開催でのVはない。「応援してくれる名古屋の皆さんに、そういう(賜杯を抱く)姿を身近なところで見せたい」と気合を入れた。1965年から名古屋場所が開かれてきた会場のドルフィンズアリーナは今年が最後の開催。3場所ぶりVで横綱が歴史に名を残す。(三須 慶太)
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