1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

大の里は相手を軽くみていた 原点に戻ることが必要…元大関・琴風の目

スポーツ報知 / 2024年7月15日 5時45分

御嶽海(左)が押し出しで大の里を破る(カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲 ▽名古屋場所初日(14日・ドルフィンズアリーナ)

 新関脇・大の里(24)=二所ノ関=の初日に土がついた。初顔合わせの御嶽海との立ち合いで得意の右を差せず。元大関に左差しを許すと、一気に押し出された。「(立ち合いは)ダメだった。修正して頑張ります」と言葉少な。中学時代から「目標にしていた」アマチュア横綱の先輩に完敗。連続優勝かそれに準ずる成績ならば大関昇進の可能性があるだけに「明日へしっかり切り替える」と強調した。

* * * *

 大の里は「調子をおろした」といっていいだろう。相撲用語で「相手を軽くみる」という意味。元大関とはいえ低迷している御嶽海。立ち合いで受け止めて右を差せば勝てると思ったに違いない。甘かった。低い立ち合いの御嶽海に右を固められ、左から攻められた。下から“鉄の塊”のようになった御嶽海を止めることはできなかった。

 大の里のいくつかの欠点が垣間見えた。我慢が利かない。右を差せないと押し返すことができずにすぐに引いてしまう悪癖。腰も高い。実は現役時代の私も足が長くて腰が高いタイプ。克服するためにプライドを捨てて弟弟子らにぶつかり稽古で頭を押さえてもらった。大の里も原点に戻ることが必要かもしれない。周りは当然、研究してくる。大きな魅力のある力士だが、小さな欠点を丁寧に潰して乗り越えていかないと、大関になったとしても成績的にアップダウンを繰り返してしまう可能性はある。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください