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【高校野球】春日部共栄・本多監督 最後の夏も「いつも通り」 10年ぶり甲子園へ5回コールド発進

スポーツ報知 / 2024年7月14日 21時56分

初戦に勝利し、笑顔の春日部共栄・本多利治監督(カメラ・中西珠友)

◆第106回全国高校野球選手権 埼玉大会 ▽2回戦 深谷一0-10春日部共栄=5回コールド=(14日・レジデンシャルスタジアム大宮)

 創部当初から45年に渡りチームを率い、甲子園に5度出場、元日ハムの中村勝やソフトバンクの村田賢一ら14人をプロ野球に輩出した本多利治監督(66)の最後の夏が始まった。

 チームは初回から4得点を挙げ、10安打10得点で5回コールド発進。2安打を放ち、10点目のホームも踏んだ三田村幸輔主将(3年)は「(1番から9番まで)どこからでも点を取れる強みが出せた」と喜んだ。

 共に最後の夏を戦う本多監督について、三田村は「正直、厳しい」と苦笑い。練習試合で簡単な内野ゴロをエラーし、ベンチで怒られた過去を振り返った。それでも「ただ怒るだけではなく、真剣なアドバイスをしてくれる」と感謝した。退任については「正直びっくりしたのが一番。締めの代でもある。監督さんと一緒に甲子園に行きたい」と声を張った。同校野球部OBの後藤大樹さん(日体大野球部1年)も「(監督は、春日部)共栄が始まってからずっとやってくれている監督。甲子園に行って、いい思い出を作ってほしい」と話した。

 「いつも通りの夏が来たな」と本多監督は最後ということをあまり意識していない様子だったが、次戦(18日、春日部と熊谷工の勝者)以降に向け「気合いで乗り切ります」と力を込めた。有終の美を飾るべく、10年ぶりの甲子園を目指す。

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