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【オリックス】自分に厳しい天才打者は決勝2ラン放つも謙遜「ホームランの他は全くゴミみたいな打撃なので」

スポーツ報知 / 2024年7月15日 5時0分

オリックス・中嶋監督

◆パ・リーグ ロッテ1―5オリックス(14日・ZOZOマリン)

 オリックスにも西川にも意地があった。「1戦目は僕で負けたんで。何とか同じカードで取り返せた」。チームは2試合連続で完封負け。12日は自身の落球が決勝点につながった。負ければ、22年8月2日からの西武3連戦(ベルーナD)以来となる同一カード3連敗。一撃で食い止めた。

 同点で迎えた4回無死一塁、1ストライクから田中晴のスライダーを的確にスイング。右越えへ勝ち越しの4号2ランを運んだ。14試合ぶりの一発。通算18試合目で「ZOZOマリン1号」のオマケまで付いた。

 7月はつらく、苦しい時期だった。広島時代の一昨年は下半身コンディション不良、昨年も右脇腹の肉離れで離脱。そんな過去も断ち切ろうとしている。FA移籍1年目。ナイターのホームゲームは一番乗りで、6時間以上前に球場入りする。「試合に向けた準備の仕方はすごい」と仲間がみな、一目置く存在。81試合を終え、欠場は2試合だけだ。

 決勝打にも「ホームランの他は全くゴミみたいな打撃なので」と謙遜。順位は5位のままだが、再び勝率5割に王手。自分に厳しい天才が、行く先を明るく照らす。(長田 亨)

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