元幕内・炎鵬、420日ぶり土俵に涙「相撲は生きがい」 脊髄損傷で7場所連続休場からの復帰戦は黒星
スポーツ報知 / 2024年7月15日 9時49分
◆大相撲 ▽名古屋場所2日目(15日・ドルフィンズアリーナ)
元幕内で西序ノ口13枚目・炎鵬(伊勢ケ浜)が、7場所連続休場明けの土俵で黒星を喫した。日大出身で同14枚目の清水海(境川)との一番は、立ち合いで両者の頭同士が激しくぶつかり合った。いなされて体勢を崩されると、上手出し投げで勝負あり。脊髄損傷で十両だった昨年夏場所を10日目から途中休場。本場所の土俵は同9日目(5月22日)以来、420日ぶりとなる復帰戦だった。「最高ですね。相撲は最低でしたけど」と汗を拭いながら振り返った。首の大けがを恐れず、正面から堂々と当たって行く内容だった。「今日まで自分がやってきたことを皆さんに見せられたらと思って、何が何でもまっすぐ行こうと思っていました」と覚悟の強さを見せた。
当初は医師から「すぐ手術するしかない。日常生活に戻るために相撲は諦めてください」と宣告され、当時師匠だった宮城野親方(元横綱・白鵬)からも「今までよくやった」と声をかけられたほど復帰は厳しい状況だった。それでも「無理と言われるとやりたくなる性格」と諦めずにリハビリを重ね、「相撲を取れるまでにようやくなった感じです」と不死鳥のように土俵へと戻ってきた。
リハビリに励んでいたときの心境を問われると、思わず涙を流す場面も。「言葉がないですね。皆さんに感謝しかないです」と声を詰まらせた。「相撲は自分の生きがいです。相撲がなければ今の自分はなかった。相撲に生かされているような感じですね」と感慨深げ。首の大けがだっただけに、常に不退転の決意を持って日々、臨んでいる。「もしかしたら明日が最後になるかもしれない。その日その日を後悔しないように、この気持ちを忘れずにやっていきたいと思います」と決意を込めた。
最高位で東前頭4枚目だった番付は、西序ノ口13枚目まで降下したが、人気小兵力士がここから再起を狙う。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
脊椎損傷で握力10キロに…引退危機から420日ぶり土俵 「相撲は生きがい」人気小兵力士が涙の取り組み
スポーツ報知 / 2024年7月16日 6時0分
-
炎鵬 涙の復帰 敗れても「最高ですね」 脊髄損傷で寝たきりから序ノ口で420日ぶり
スポニチアネックス / 2024年7月16日 4時47分
-
炎鵬が序ノ口で復帰戦黒星 脊髄損傷から1年2カ月…「感謝しかない」万感の土俵 館内からは大声援
スポニチアネックス / 2024年7月15日 10時34分
-
「本当に最後になるくらいの気持ちで臨みたい」脊髄損傷で序ノ口まで降格の炎鵬が7場所ぶり復帰へ
スポーツ報知 / 2024年7月11日 6時30分
-
7場所連続休場中の炎鵬 名古屋場所で復帰へ「何もなければ出ます」 脊髄損傷乗り越え序ノ口から再出発…14日初日
スポーツ報知 / 2024年7月10日 16時54分
ランキング
-
1体操・宮川紗江が現役引退発表、今後は「最高で最強の指導者に」 リオ五輪代表、18年にはパワハラ告発
スポニチアネックス / 2024年7月15日 23時23分
-
2照ノ富士が明生を圧倒して2連勝、前日総崩れの3大関は安泰…大の里は連敗
読売新聞 / 2024年7月15日 18時12分
-
3古江彩佳のメジャー初制覇に解説・岡本綾子が声詰まらせ…ねぎらいの声掛けに古江も涙
スポニチアネックス / 2024年7月14日 23時43分
-
4「エグいって」16歳・久保凛のスーパー日本新に陸上ファン騒然「成長過程が凄すぎる」
スポニチアネックス / 2024年7月15日 16時43分
-
5【日本ハム】新庄剛志監督「野球は怖い。明日、期待します」就任後ワースト16失点で4位転落
スポーツ報知 / 2024年7月15日 22時13分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)