【高校野球】今春センバツ出場の耐久、7回コールド発進 エース右腕・冷水孝輔「もう一度甲子園に」
スポーツ報知 / 2024年7月15日 13時21分
◆第106回全国高校野球選手権和歌山大会▽2回戦 耐久8―1有田中央・貴志川・串本古座=7回コールド=(15日・紀三井寺)
昨秋の近畿大会で4強入りし、今春センバツ初出場を果たした耐久が初戦(2回戦)で7回コールド勝ちを収めた。
初回、失策が重なり先取点を許すも、直後の攻撃では1死2塁から3番・白井颯悟一塁手(2年)の同点適時打など、一挙3点を奪い逆転に成功した。
先発・冷水孝輔(3年)が許した失点は初回の1点のみ。「カットボールとスライダーが良かった」と2回の3者連続三振を含む7奪三振、被安打2の投球で、8得点を記録した打線の援護に応えた。
好投したエースが「春も神宮に行ったのでそういう所はすごいなと。盗める所は盗んでいきたい」と尊敬のまなざしを向けるのは3学年上の兄・秀輔さん(中部学院大・投手)だ。今春の第73回全日本大学野球選手権大会(報知新聞社後援)にも出場した兄は、同校野球部OB。兄がエースを務め、出場した21年夏は準々決勝で敗退している。「兄に負けたくないという気持ちはもちろんある。それでもチームのためにやっていった結果、兄を超えられたら」と目の前の1試合に全力で腕を振る。
夏へ向け、「ウェートトレーニングを重点的に行って、体を引き締めてきた」。体重は2キロ減も、筋肉量は増加。この日の最速は自己最速に1キロ迫る141キロだったが、「体力もついてきている」と7回を迎えても130キロ後半を連発。フォームも下半身主導のフォームに修正し、万全の調整で最後の夏へ臨む。
背番号1を背負って迎えた昨夏は、1回戦で近大新宮に2―6で敗れた。「去年の先輩方にはすごい悔しい思いをさせてしまった。その先輩たちの分までもう一度甲子園に行きたい」と冷水。思いを背負った大黒柱が同校を初の夏聖地へ導く。
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