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小山怜央四段がフリークラス突破 奨励会未経験で順位戦入りは戦後棋士で初

スポーツ報知 / 2024年7月15日 16時0分

順位戦入りを果たした小山怜央四段(日本将棋連盟提供)

 将棋の小山怜央四段(31)が15日、「第74回NHK杯テレビ将棋トーナメント」の収録対局で勝利し、「30局以上の勝率が6割5分以上」というフリークラス昇級規定を満たし、2025年度から順位戦C級2組に参戦できることが決まった。プロ育成機関「奨励会」未経験での順位戦入りは戦前棋士になった花村元司九段以来2人目、戦後では初の快挙となる。小山は23年2月に棋士編入試験に合格。戦後初めて、「奨励会」を経ていない棋士となっていた。

 順位戦入りに小山は「何日か前から緊張してどきどきしながら生きていました」と話し、「プロになってからひとつの大きな目標だったのでほっとしてます。昇級できなきゃ引退だと思っていたので、(プロ入りからここまで)すごく長く感じていました」と安堵(あんど)した。来年度からは順位戦に臨むことになるが「正直全く想像はつかないのですが、棋士の先生方が深夜まで戦われているのを見るとこれが棋士人生だと思うので、戦えるのはうれしいです」と心を躍らせる。

 フリークラスは、名人への挑戦権を争うA級からC級2組までの「順位戦」に参加しない棋士が所属する。宣言によって転出した棋士や奨励会三段リーグで2度の次点を獲得して四段となった棋士などが所属するクラス。

 フリークラス棋士は(宣言による転出を除く)、フリークラスへの編入後10年以内、または満60歳の誕生日を迎えた年度が終了するまでにC級2組へ昇級できなければ引退となる。

 フリークラスからC級2組に昇級したのは、伊奈祐介七段、伊藤博文七段、瀬川晶司六段、渡辺正和六段、伊藤真吾六段、渡辺大夢六段、島本亮六段、今泉健司五段、佐々木大地七段、古賀悠聖六段、折田翔吾五段に続いて小山で12人目。

 小山は岩手県出身の初めての棋士で北島忠雄七段門下。釜石市出身で11年の東日本大震災では自宅が津波に流された。21年4月に脱サラし、退路を断って将棋だけに集中。22年9月に編入試験受験資格を獲得し、23年に棋士になった。

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