大谷翔平「全員素晴らしい投手。対戦楽しみ」 ４年連続４度目の球宴出場 イチロー以来の本塁打＆ＭＶＰ期待

インタビューに応じる大谷翔平（カメラ・安藤　宏太）

◆米大リーグ　オールスター　ア・リーグ―ナ・リーグ（１６日、テキサス州アーリントン＝グローブライフフィールド）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が１５日（日本時間１６日）、１６日（同１７日）にレンジャーズの本拠地・テキサス州アーリントンで行われるオールスターのスタメンに「２番・ＤＨ」で名を連ねた。

　前日のこの日は同球場でメジャー球宴の恒例行事となっている各選手の個別取材に登場し、日米メディアに対応。ド軍移籍１年目となる今季は、ここまで９４試合でリーグ２位の打率３割１分６厘、同１位の２９本塁打、同３位の６９打点、同３位タイの２３盗塁。昨年９月に受けた右肘手術からのリハビリ中のため、この日のホームランダービー出場は見送ったが、堂々の成績で乗り込んだ。対戦したい投手を聞かれると「誰が投げるがちょっと分からないので。全員素晴らしい投手ですし、出てきた投手、対戦を楽しみにしたいなとは思います」と答えた。

　会いたい選手については「うーん。誰だろう…」と笑った後「デラクルス選手はもう会ったので、朝。エレベーターで」とリーグ最多独走４６盗塁のレッズの新怪物とすでに再会したことを明かした。大谷と話すために日本語を勉強しているという情報もあるが「まだおはようぐらいの感じなんで。あとでゆっくり話したいと思います」と大谷も心待ちにしていた。

　大谷は２１年から４年連続４度目の出場。スタメン野手を決めるファン投票で選出され、４年連続の先発出場が決まった。これまで３年間は毎年２打席に立っているが、安打は放ったのはエンゼルス時代の２２年にカーショー（ドジャース）からマークした中前安打の１本だけ。６打席で４打数１安打、２四球とまだ長打は出ていない。

　ア・リーグの先発はオリオールズのＣ・バーンズ投手（２９）。今季９勝を挙げている右腕とは１打席目で対戦することが濃厚で、昨季対戦した際には３打数１安打だった。日本人選手では、０７年にイチロー（マリナーズ）がランニングホームランを放ってＭＶＰに輝いたことはあるが、日本人初のサク越えアーチ、２人目のＭＶＰに大きな期待がかかる。