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井上尚弥、実力疑問視のドヘニー戦も「リングに上がれば必ず面白くなる」観客満足させる試合に自信…9月3日に防衛戦

スポーツ報知 / 2024年7月17日 5時35分

鋭い表情で会見に臨んだ井上尚弥(カメラ・堺 恒志)

 プロボクシングの大橋ジムは16日、都内で会見し世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥が9月3日に東京・有明アリーナで防衛戦を行うと発表した。尚弥は相手の元IBF世界同級王者でWBO世界2位のTJ・ドヘニーに「一発も触れさせない」と圧勝宣言。勝てば、元3団体世界ミドル級統一王者・ゲンナジー・ゴロフキン(42)=カザフスタン=に並ぶ現役最多の世界戦23勝目となる。また、自身の記録を更新する日本人最多となる世界戦9戦連続KO勝利で現役最強を証明する。

 壇上のモンスターが貪欲に前を見据えていた。尚弥は5月6日の東京ドーム決戦でルイス・ネリ(29)=メキシコ=を撃破し、危惧されたスーパーバンタム級での意欲低下は全くない。3連続KO勝利中で超攻撃的なドヘニーの挑戦に対して「一発も触れさせないという気持ち」と圧倒を約束した。

 今回のマッチメイクには、海外を中心にドヘニーの実力を疑問視する声も出ていた。当初、対戦交渉をしていたIBF、WBO1位のサム・グッドマン(25)=オーストラリア=でも、WBAから対戦指令が出た同級1位のムロジョン・アフマダリエフ(29)=ウズベキスタン=でもない。昨年、グッドマンに敗れた37歳のアイルランド人が相手に選ばれたからだ。

 尚弥は視線を上げて堂々と言い切った。「リングに上がれば必ず面白くなるんじゃないですか。自分のボクシングというのは。自分がやってきたボクシングと性格を考えれば、おのずと楽しい試合になる」。モンスターがリングに立てば、どんな相手だろうが関係ない。満員の観客を満足させられるという自信の表れだ。

 記録も懸かる。勝てば、世界戦22勝で並んでいた井岡一翔(35)=志成=、世界4団体スーパーミドル級統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス(33)=メキシコ=の一歩先を行く。日本人単独最多、そして、事実上リングからは離れているがゴロフキンの23勝に並び、現役最多となる。さらにKO勝ちなら、16年から19年にかけて自身が樹立した世界戦連続KO勝利も「9」に更新する。

 今後、フェザー級に上げての戦いを期待する声もあるが、「あと2年はこの階級でやることを考えている。体ができあがっていないのに階級を上げる選択肢はない」と断言。統一王者は指名試合の多さなどから王座返上や剥(はく)奪が起きやすいが、4団体王座を4度防衛しているカネロ超えにも興味を示す。世界最強のモンスターが2度目の4団体王座防衛へ、有明アリーナのリングに立つ。

(戸田 幸治)

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