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琴桜に問いたいー大関を守るのか、横綱を目指すのか 明生下すも腰高と消極的な相撲の修正必要…元大関・琴風の目

スポーツ報知 / 2024年7月17日 6時15分

琴桜(右)は明生を押し出しで下す(カメラ・越川 亘)

 琴桜に問いたい。大関を守るのか、横綱を目指すのか。3日目までの相撲を見ると大関を守るという気持ちが強すぎると私は見ている。今場所も相変わらずの腰高。2日目の熱海富士、3日目の明生との一番では肩越しから左上手を取った。本来なら、おっつけて下から突き上げるようにまわしを取るべきだろう。これも腰高が影響している。

 相手に攻めさせるのも良くない。2日目は防戦一方。軟らかい体でなんとか白星をつかんだ相撲だ。消極的な相撲が悪癖になると成長を阻むことになる。

 そのまま大関に居座りたいと思うなら私も沈黙を守るが、なんのために元横綱の琴桜というしこ名を名乗ったのか。“猛牛”と呼ばれた先代・佐渡ケ嶽親方のような強い横綱になるのが宿命なのだ。圧倒的な強さがないと横綱にはなれない。まだまだ勉強。まずは腰高を悪癖を修正するために他の力士の3倍はシコを踏むことだ。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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