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“金農旋風”吉田輝星の弟・大輝が甲子園まであと2勝 仲間が語るロッカーや持ち物の「ギャップ」

スポーツ報知 / 2024年7月17日 5時35分

2試合連続で完封した金足農・吉田(カメラ・大中 彩未)

◆第106回全国高校野球選手権 秋田大会▽準々決勝 金足農業2―0本荘(16日・さきがけ八橋球場)

 秋田では、2018年夏の甲子園で準優勝し“金農旋風”を巻き起こした金足農が本荘に2―0で勝利し、6年ぶりに4強入りした。当時のエースだったオリックス・吉田輝星投手(23)の弟で、最速145キロの2年生エース・大輝(たいき)が2試合連続の完封勝ち。初戦から3戦連続完投で、連続イニング無失点も21とした。

 夏の訪れを感じさせる青空に、兄と同じ白いマウスピースをつけた吉田の笑顔が映えた。「暑さもあって大変な試合ではあったけど、いい試合になった」。9回6安打、6奪三振で2試合連続完封勝ち。気温33度と今大会一番の暑さとなった秋田で128球を投げ抜いた。

 序盤はボールが先行したが、打たせて取る投球を心がけて安定した。「相手の対応を見て配球を考えていくという冷静な考え方をバッテリーでできたので、そこが一番の勝因かな」。8回先頭にこの試合初の四球を与えたが、「(伝令の)太田さん(条治、3年)が来てくれて『ここ頼むぞ』と言われたので明るく」と切り替えた。

 兄そっくりの横顔で語る表情からは充実感が漂った。3回戦の大館桂桜戦に続き、2試合連続シャットアウト。初戦の大一番・明桜戦から3試合、計28回を1人で投げ抜いている。3試合で356球。その姿は18年夏の秋田大会を5試合連続完投で制した兄と重なる。疲労がないわけではないが、「エースナンバーを背負わせてもらってて、兄さんも全部投げて優勝してるので、そこは負けたくないです」と燃える胸中を明かした。

 マウンドではクールな表情を見せることが多いが、観戦した父・正樹さん(48)は「普通のどこにでもいる高校生」と笑う。学校ではふざけることも多いムードメーカーで、放課後は仲間とともにカラオケを楽しむこともある。「歌も踊りもめちゃくちゃ上手。(マウンドとの)ギャップがすごい」と明かすのは成田紬(つむぎ)内野手(2年)。大のクレヨンしんちゃん好きでもあり、ロッカーや持ち物はクレヨンしんちゃんであふれている。

 兄からは毎試合「頑張れ」というメッセージが届く。4強入りを果たし、「ベスト8も4も兄の時以来だから報告したい」と、はにかみ、「総合力で競り勝って優勝したい」と意気込んだ。あの夏から6年。弟・大輝が再び金農旋風を巻き起こそうとしている。(大中 彩未)

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