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「集中していた」決勝打の岡本和真、ファンのコールが変わったことに気づかなかった

スポーツ報知 / 2024年7月17日 5時10分

1回1死一、二塁、岡本和が左前適時打を放ちベンチに向かってポーズを決める(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人2―1阪神(16日・東京ドーム)

 再び、電光石火のV打を放った。0―0の初回1死一、二塁、岡本和は「コンパクトに振り抜けた」と5球目の高めスライダーを軽打して三遊間へ運んだ。巨人の攻撃開始から10分で生まれた快音は、直近6勝のうち5度目の決勝打。驚異的な勝負強さで、チームを前半戦貯金ターンに導いた。

 天敵からの一撃だった。阪神・才木に対し、巨人は試合前まで今季3登板で防御率0・98に封じられ、岡本和も7打数1安打で打率1割4分3厘。「いつも才木投手が投げるときはロースコア。点を取れていないので、チャンスで打てて良かった」。7回にも外角フォークを左翼線二塁打とし、3戦ぶりのマルチ安打。才木に対巨人戦では昨年7月27日(甲子園)以来、6戦ぶりの黒星をつけた。

 ファンが後押ししてくれた。5回先頭の2球目、右翼席のG党から「ライトへぶち込め岡本!」のコールが流れた。12日のDeNA戦(東京D)後、阿部監督が「(岡本和への応援を)『レフトへ』じゃなくて『ライトへ』に変えてほしい。変に力が入っちゃう」と自ら切り出した異例の要望が実現した。

 「レフトへ~」には「敵陣へ放り込め」の意味もこめられていたという。応援団の高木佑也さん(21)は「(監督が要望した)記事を見てその通りだなと思って、皆さんと話し合ってやってみました」とシーズン中では異例という変更の理由を明かした。岡本和は「集中していた」と気づかなかったが、外角直球を力みのないスイングでフェンス際まで運ぶ中飛で監督、ファンからの“リクエスト”に応えた。

 試合前練習では阿部監督に呼び止められ、身ぶりを交えて体重移動の助言を受けた。前日まで2戦6打数無安打と沈みかけていた中、指揮官の思いに応えて初回から快音を響かせた。「(才木に)ずっとやられてもあれなんで、また次対戦する時も打てるように頑張ります」。チームとファンの期待に応えるため、巨人の4番はこれからも打ち続ける。

(内田 拓希)

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