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【高校野球】35人部員全員両打ちの佐野が、13得点で7年ぶり初戦突破!5安打ながら11四死球奪った

スポーツ報知 / 2024年7月17日 6時0分

(1)1回無死満塁、右打席に入る佐野・松井(2)3球目に左打席へ(3)左打席で押し出しの四球をもぎ取る

◆第106回全国高校野球大阪大会▽2回戦 佐野13ー0貝塚(16日・久宝寺)

 大阪大会では、全員両打ちの佐野が、5安打11四死球13得点で、7年ぶりの初戦突破を決めた。

 客席がどよめいた。初回、無死満塁で迎えた松井健太郎外野手(2年)の第1打席。左打者の構えで素振りをしたあと、右打席に向かい、さらにカウント1―1からは左打席へ。結果、四球をもぎ取り追加点を挙げた。「基本は左打者ですが、前打者が右打席で死球をもらっていたので」と話したが、これこそがチームの強みだ。

 3学年35人、部員全員が両打ち。松井は「走者の状況や、相手投手の状態を見て打席を変えます」と、状況に応じて左右を使い分けると言う。2021年の監督就任後、攻撃の幅を広げるため両打ちに取り組ませている藤井朋樹監督(45)は「今日は初戦で硬くなっていた中で、そういうことも考えてできる余裕はあったのかな」と11四死球を奪い、5安打ながら13得点を記録した打線を評価した。

 「先輩たちとも仲がいいので、次も絶対勝ちたい」と強く言い切った松井。次戦も臨機応変な佐野野球に、相手を引きずり込む。(森口 登生)

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