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市川團十郎、初役で挑む「忠臣蔵」大星由良之助「代々の由良之助を感じながら」来年1月新橋演舞場で通し上演

スポーツ報知 / 2024年7月17日 4時0分

大星由良之助を演じる市川團十郎(撮影・半沢健)

 歌舞伎俳優の市川團十郎(46)が、来年1月の東京・新橋演舞場公演「双仮名手本三升(ならべがきまねてみます) 裏表忠臣蔵」で立役屈指の大役である大星由良之助を初役で勤めることが16日、分かった。

 「義経千本桜」「菅原伝授手習鑑」と並ぶ歌舞伎3大名作の一つで、赤穂浪士の討ち入りを描いた「仮名手本忠臣蔵」を題材にした物語。日本人の心に響く忠義の物語を「現代を生きるお客様にお楽しみいただきやすい形にして、名作の面白さを存分に味わっていただけるように」と考慮。現代的な視点とスピード感を交えて、新たな通し狂言として創造する。

 史実の大石内蔵助をモデルにした大星由良之助役に初挑戦する。父の12代目團十郎が由良之助を演じた際、息子の大星力弥役で共演しており「父・12代目の由良之助、祖父・11代目の由良之助、代々の由良之助を感じながら勤めることができれば」と意気込んでいる。主君・塩冶判官(浅野内匠頭)の切腹に駆け付け、仇(あだ)討ちを決意。周到に計画して高師直(吉良上野介)を討ち、本懐を遂げる由良之助を情感たっぷりに演じる。

 外題の「裏表忠臣蔵」は天保4年(1833年)に7代目團十郎が、市川白猿の名で増補して由良之助を演じ、初演した作品を意識したものだ。「表が通常上演されている『仮名手本忠臣蔵』で、裏として創作場面をつけ、新たな形で忠臣蔵の世界を描き出し、『裏表忠臣蔵』は当時大当たりとなったそうです。7代目のこの精神を受け継ぎ、表を『仮名手本忠臣蔵』、裏を現代に合わせた創作により、13代目としての『裏表忠臣蔵』を描きたいと思っております」と思いを明かした。

 22年に歌舞伎界最高峰の大名跡を13代目として襲名し、「後世に残る作品を作り、歌舞伎に貢献したい」という思いを強くした團十郎の挑戦。「義経千本桜」を再構築した「星合世十三團」に続く、新時代の歌舞伎が誕生する。(有野 博幸)

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