朝乃山が左膝を負傷 一山本に敗れた際に痛め土俵上で立ち上がれず 若松親方「本人は前回より厳しいのではと」

一山本にが押し倒しで敗れ、足を負傷した朝乃山が車椅子に乗って花道を引きあげる　（カメラ・豊田　秀一）

◆大相撲　▽名古屋場所４日目（１７日・ドルフィンズアリーナ）

　元大関で東前頭１２枚目の朝乃山（高砂）が左膝を負傷した。同１１枚目・一山本（放駒）に土俵際まで押し込まれた際に、左膝から崩れるように倒れた。一度は立ち上がろうとしたが再びしゃがみこみ、車いすに乗せられて花道を下がった。

　朝乃山自身は報道陣の問いかけに苦笑いを浮かべながら「大丈夫です」と多くを語らず、ハイパーレスキュー隊の特殊車両で会場を後にした。高砂部屋付きの若松親方（元幕内・朝乃若）は「（本人が）音がした、前回（春巡業の右膝の負傷）より厳しい、と言っている」と説明。朝乃山は４月２５日の春巡業の稽古中に右膝関節内側側副靱帯（じんたい）を損傷。その影響で先場所は全休したが、今回は逆の脚を負傷する事態となった。