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「特別な瞬間だった」大谷翔平、オールスターで日本人初のサク越え弾 本塁打は07年のレジェンド以来

スポーツ報知 / 2024年7月18日 4時50分

◆米大リーグ オールスターゲーム ア・リーグ5―3ナ・リーグ(16日、テキサス州アーリントン=グローブライフフィールド)

 米大リーグのオールスター戦が16日(日本時間17日)、レンジャーズの本拠地テキサス州アーリントンのグローブライフフィールドで行われ「2番・DH」で先発したドジャース・大谷翔平投手(30)が、4度目の出場で初本塁打。ナ・リーグが逆転負けしMVPこそ逃したが存在感を見せつけた。

 球宴4度目、8打席目にしてようやく出た一発だった。大谷の表情がやっと緩んだのは、三塁ベース手前で、自軍ベンチのナインを見たときだった。「なかなかある機会ではない試合で、そういう一本を打ってみたいなというところで言うと、やっぱり一つホッとしたところはある」と胸をなで下ろした。

 3回無死一、二塁。2ボールから右腕・ホーク(Rソックス)の甘く入ったスプリットを捉え右翼席に放り込んだ。「ちょっと(バットの)先気味でしたけど、いい角度で上がってた。十分入るんじゃないかなとは思いました」と確かな感触だった。今季ドジャースでは1本もない3ラン。前日の本塁打競争で優勝したT・ヘルナンデスからヒマワリの種をかけられるおなじみの儀式で出迎えられ、普段は対戦する選手たちからも祝福を受けた。

 祭典でも、大谷はガチンコモードだった。試合前はレッドカーペットで真美子夫人と手をつなぐ新婚ホヤホヤの姿を見せたが、クラブハウスに入ると「シーズンの延長だと思って、いい打席を心がけた」と目の色を変えた。21年は投手の登板もあるリアル二刀流。22年は試合前に珍しく屋外でフリー打撃を行い、23年は前日にブルペン入りするなど投手の調整にも追われたが、この日は試合前にグラウンドでの練習はなし。2日に1度のペースだったキャッチボールも行わず、シーズン中に近い調整で集中力を高めた。

 刺激もあった。室内の打撃ケージでは、MVP2度で今季MVPを争うハーパー(フィリーズ)とともに練習を行い「すごい勉強になりましたね」。内容の詳細は相手を気遣って明かすことはなかったが、渡米前の17年に米メディアから受けたインタビューで「ハーパーの打撃を見るのが好きです」と話したように、あこがれの打者と初めて同じチームになってヒントを得て、いきなり結果を出した。

 ナ・リーグは大谷の一発のみで逆転負け。日本人選手の本塁打は07年のイチロー以来2本目で、サク越え弾は初めてだったが、同年のイチロー以来2人目のMVPは逃した。「やっぱりゲームが今日は楽しかったですし、そこで打てたことが一番自分にとっては特別な瞬間だった」。前半戦はリーグトップの29本塁打。自身初のプレーオフも待つ後半戦へ、さらなる上昇気流に乗った。(安藤 宏太)

 ◆大谷球宴記録メモ

 ▽日本人2発目 日本人選手の球宴での本塁打はイチロー(マリナーズ)が07年にサンフランシスコでランニング本塁打を放って以来2本目。サク越え本塁打は初めて。

 ▽ドジャース28年ぶり ドジャース選手の球宴本塁打は1996年にフィラデルフィアでピアザが放って以来28年ぶり10人目、12本目。

 ▽勝利投手&本塁打は初 21年にデンバーで勝利投手となり、今年は本塁打。球宴で勝利投手と本塁打を記録した史上初めての選手となった。

 ▽チーム全打点&全四球 プロスポーツの記録などを扱う「オプタスタッツ」によると、球宴でチームの全打点と全四球を記録したのは初。

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