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「ひとつでもいい思いを」3年生は高3時の新入生 慶応志木の監督は19歳 サヨナラ勝ちに「感謝」

スポーツ報知 / 2024年7月18日 5時35分

逆転サヨナラ勝ちしスタンドの関係者に笑顔を見せる慶応志木・石塚監督

◆第106回全国高校野球選手権埼玉大会 ▽3回戦 慶応志木6x―5朝霞西(17日・大宮公園)

 慶大2年生の石塚大起監督(19)が率いる慶応志木が、逆転サヨナラで4回戦進出を果たした。

 9回に1点差を追いつき、なお1死満塁。5番・永島康太朗三塁手(3年)の打球が右前に抜けると、昨秋就任した同校OBの若き指揮官は、両手を上げてベンチを飛び出した。「諦めない思いを体現してくれた。感謝しかありません」

 昨年、柴田康男前監督(66)が定年を迎える際に後継者が見当たらず「面倒見が良く、いい指導者になる」と白羽の矢が立った。今春に「お前がキャプテンになっちゃえば」と柴田前監督から助言を受け、選手との距離が近い元気なチームを作り上げた。試合前のノック後に整列してベンチに戻る際、最もダッシュが速かったのは石塚監督だった。

 3年生部員は指揮官が高3の時の新入生。「自分の最後の夏の悔しさを一緒に味わっている。ひとつでも、いい思いをしてほしい」。目標の8強へ心を合わせて戦う。(浜木 俊介)

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