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「今までの人生で一番」西武2年目右腕がプロ初勝利初完封…球団11年・牧田以来

スポーツ報知 / 2024年7月18日 6時10分

ヒーローインタビューでポーズを取る青山美夏人(左)と奥村光一(カメラ・清水 武)

◆パ・リーグ 西武6―0オリックス(17日・ベルーナドーム)

 万感の思いを込めて、高々と両手を掲げた。森を右飛に仕留めて試合を締めると、西武・青山はバンザイして捕手の古賀と抱き合って喜んだ。「今までの人生で一番くらいの気持ちです」。球団では11年の牧田以来となるプロ初勝利初完封の快挙を喜んだ。

 昨年3月31日のオリックスとの開幕戦。1点リードの9回にプロ初登板を果たしたが、森に同点本塁打を被弾。初セーブとともにチームの勝利も逃げた。「頭から消してはいけないので、ずっと残っています」。リベンジすべき相手に対し、カーブをうまく織り交ぜ4打数無安打に抑えた。速球は140キロ後半ながらカーブ、スプリットをからめ許したのは3安打のみ。亜大時代、3日連続で200球を投げ込んだスタミナも生きていた。

 原点になっているのが横浜隼人での3年間。水谷哲也監督は「寡黙で黙々と一球一球、ひたすらボールを投げ込んでいました」と当時を振り返る。そんな愚直な姿勢が実を結んだ。18日に5回戦を戦う母校にはスポーツドリンクを差し入れ。後輩への刺激にもなったはずだ。19日は24歳の誕生日。「誕生日前に初勝利できてとてもうれしいです」。自身への最高のプレゼントにもなった。(秋本 正己)

 ◆青山 美夏人(あおやま・みなと)2000年7月19日、神奈川県生まれ。23歳。横浜隼人から亜大へ進み、22年ドラフト4位で西武入り。昨季は主に救援で今季は先発に転向。通算43登板で1勝3敗3セーブ、防御率2・54。183センチ、94キロ。右投右打。年俸1400万円(推定)。

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