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【高校野球】同志社香里の先発・北野勇斗が147球1失点完投 「最高な誕生日」春の大阪王者を撃破

スポーツ報知 / 2024年7月18日 5時0分

力投する同志社香里・北野勇斗(カメラ・朝田 秀司)

◆第106回全国高校野球選手権大阪大会▽2回戦 同志社香里2―1大院大高(17日・大阪シティ信用金庫スタジアム)

 大阪では、同志社香里が春の大阪王者・大院大高を破り、2018年の北大阪大会以来、6年ぶりの夏2勝目を挙げた。この日、18歳の誕生日を迎えた最速144キロ右腕・北野勇斗(3年)が、5安打1失点8奪三振で完投した。

 同志社香里ナインが涙の白星を挙げた。北野は6回に両足がつりながらも147球の力投。2点リードを守り抜いた。「強気で、引いたら負けだと思った。めちゃくちゃ最高な誕生日になりました」。当初、14日に予定されていた試合は雨で3日順延。用意された最高の舞台で躍動し、大黒徹雄監督(50)は「一世一代の誕生日のピッチングをしてくれた」と、最大限の賛辞を送った。

 今春、当時はコーチだった大黒監督は、大院大高と履正社の試合を観戦。「現役時代は捕手だったので、ウィークポイントが見えた。しっかりやれば、うちの投手は打ち取れると思っていた」と、組み合わせ抽選会の前に、大院大高と対戦することを願っていた。実際に引き当て、ナインも“大阪2強”を倒した王者にひるむ様子は一切なし。1回戦後、大院大高の打者全員の打てないポイントを洗い出し、指揮官は「徹底してフライゲームにしよう。上にあげたら勝機がある」と指示。北野は27アウト中、12個をフライで取った。

 エースの急成長も大きかった。「投げることについて専門的に考えるようになって、どうしたら速くなるんだろうとか毎日考えていた」。力の入れ方や、冬のウェートトレーニングで、昨秋は120キロ台だった球速が、現在は最速144キロまで上昇。秋の4回戦敗退でチームがバラバラになりかけただけに「いろんな感情が…。今まで努力して頑張ってきて、目標をやっつけられたのでうれしい」と、言葉を詰まらせた。

 順延の影響で、高槻北との3回戦は18日に行われる。「勝って勝って、勝っていきたい」と北野。ナイン全員が受験入学という同志社香里がこの夏、“台風の目”となる。(瀬川 楓花)

 ◆北野 勇斗(きたの・ゆうと)2006年7月17日、大阪・八尾市生まれ、18歳。高美小3年から八尾河内ボーイズで野球を始め、高美中では準硬式野球部に所属。同志社香里では1年夏に背番号17でベンチ入り。2年秋から背番号1。175センチ、77キロ。右投右打。

 〇…元近鉄投手で、現オリックススカウトの谷口悦司氏(45)の長男・諒左翼手(2年)が7番で先発出場。父が見守るなか、3回先頭で右前打を放った。試合前には、父がペペロンチーノを手作りしてくれたといい、「ほんまにうれしい」と期待に応えた。谷口スカウトは、7回の守備で足をつって交代した息子に「何しとんねん」と突っ込みながらも、息子の雄姿に「満足です」と笑顔だった。

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