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【高校野球】兵庫工、堤三塁ランナーコーチ「攻撃タイプCでいこか!」 独特な声かけ連発でチーム支える

スポーツ報知 / 2024年7月17日 23時54分

体ごと表現する兵庫工・堤泰生(カメラ・森口登生)

◆第106回全国高校野球選手権兵庫大会▽4回戦 兵庫工1―3明石商(17日・明石トーカロ)

 兵庫工は、シード校相手に先取点を奪ったが、逆転を許し敗退した。そんななか、ひときわ大きな存在感を放ち、スタンドの視線をさらったのは背番号20をつけ、三塁ランナーコーチを務めた堤泰生選手(3年)だった。

 1回裏、1番・石田聖人中堅手(3年)が打席へ向かうと「1番センター石田って言葉が1番怖い!なにするかわからへん!」と大声でリードオフマンを鼓舞すると石田は笑顔をみせた。他にも「この回の攻撃はタイプCでいこか!」や、「0点で抑えてくれるとアイムビリーブしてる!」など、絶えず独特の声かけでベンチ内の選手はもちろん、スタンドまで盛り上げる姿が印象的だった。「どんな試合展開になっても声で盛り上げること。スタンドも自分たちのものにして、緊張している選手も笑顔にするのが僕の仕事です」と役割を自負。7回に逆転された場面でも「鬼ごっこは終われる方がしんどい!俺らはハンターや」と人気番組『逃走中』になぞらえ、選手たちをリラックスさせた。

 言葉の力を体現する背番号20は、兵庫県神戸市出身で根っからのお笑い好き。好きなお笑い芸人はダウンタウンで、『水曜日のダウンタウン』は毎週欠かさずチェックする。小学生の頃から「修学旅行や、校外学習のレクリエーションでは、前に出て漫才や一発芸をしていました」と行事ごとに盛り上げ隊長を務めてきた。「人を笑顔にすることに幸せを感じる」。この笑いを届けたいと思う姿勢こそ、独自声かけのルーツだ。

 「野球が楽しいと思えなくてやめようと思った時もあったけれど、仲間たちが『絶対やめるなよ』と支えてくれたおかげで、声を武器にして続けてこれた」とチームメートへの感謝を口にした堤。高校卒業後は、都市環境工学科での学びを生かし、建設業に就くという。球場を飛び出し、人々の暮らしに密着して笑顔を届けていく。

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