【高校野球】聖光学院が夏３連覇へ好発進 木村秀明が先制２点三塁打で４番の役割

３回１死一、二塁、一塁線に先制の２点三塁打を放ち雄たけびを上げる聖光学院の４番・木村

◆全国高校野球選手権福島大会　▽２回戦　聖光学院６―０日大東北（１７日・県営あづま）

　福島では２回戦８試合が行われ、聖光学院が日大東北に６―０で勝利。４番・木村秀明右翼手（３年）が先制となる２点三塁打を放ち、夏３連覇に向け好発進した。光南はエース左腕・大越来夢（３年）が５回“完封”と右越え３ランの活躍を見せ、帝京安積にコールド勝ち。今春センバツに出場した学法石川なども３回戦進出を決めた。

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　０―０で迎えた３回１死一、二塁、聖光学院の４番・木村が期待に応えた。「ストレートのアウトコースはボール球になると分かっていた」。インコースを待っていた２球目に狙い球が来ると、コンパクトにスイング。捉えた打球は一塁線を破り、先制の２点三塁打となった。

　昨年秋には安定した結果が出せずに４番に定着できず、２年生にその座を奪われることもあった。悔しさをバネにウェートトレに励み、６５キロだった体重は７２キロまで増えた。「ベンチプレスも６５キロから８０キロまで挙がるようになった」。打撃フォームもバットのヘッドを立てるように改善。「きれいにバットが出た」とうなずいた。

　緊張感のある初戦で快勝したチームは３回戦（２１日、県営あづま）で会津学鳳と戦う。２試合連続で２ケタ得点を奪い、勝ち上がってきた相手。「チャンスが回ってきたらしっかりランナーをかえしたい」。４番の仕事を全うし、チームを勝利に導く。（山崎　賢人）

　相馬は先発したエース・宝佑真投手（３年）が粘投し、福島成蹊に４―３の接戦勝ち。９回のマウンドに向かう前にはベンチ全員が宝を送り出し、みんなの思いをボールに込めて完投した。「野手やベンチ、スタンドの人も声をかけてくれて最後の結果につながった」。最後の打者を直球で空振り三振に斬ると、２回転しながらど派手ガッツポーズで喜んだ。