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【高校野球】奈良大付・岸本佑也が9回3安打11K完封!「勝ちたいと思っていた」田中監督に続投志願

スポーツ報知 / 2024年7月18日 15時7分

力投する奈良大付・岸本佑也(カメラ・南部 俊太)

◆第106回全国高校野球選手権奈良大会 ▽3回戦 奈良大付5―0橿原学院(18日・さとやくスタジアム)

 最後の打者を打ち取り、思わず両手を突き上げた。奈良大付のプロ注目遊撃手・岸本佑也(3年)が「3番・投手」で先発。背番号6の大型内野手が、この日はマウンドで3安打11奪三振の完封勝利を挙げ「とにかく0点で、と。自分たちが点を取るまでずっと粘っていたらこのような結果になった」と喜んだ。

 大一番で闘争本能が覚醒した。田中一訓監督は普段の岸本について「(いつもは)あんまり欲がないというか。もっとこうしたい、ああしたいっていうのが少ない方」と分析。しかしシード校の橿原学院を相手にし「勝ちたいと思っていた」と闘志をむき出しに。完封が視野に入った終盤には田中監督に続投を志願した。指揮官は「今まではもうやめときます、みたいなのが多かった。それが今日は行きたい、行けますって言われて嬉しかった」と成長を実感。「経験が少ない割には0点に抑えてくれて、100点だったかな」と賛辞を惜しまなかった。

 ネット裏では7球団のNPBスカウトが熱視線を送った。打席では安打こそ出なかったものの、投球では巨人・柳舘スカウトのスピードガンで最速146キロを計測。同スカウトは「球に力とキレがある。(内野手なので)もちろんフィールディングやけん制もうまくてセンスを感じる。(投打)両方の可能性を秘めている」と高く評価した。

 「甲子園に行きたいし、最後いい思い出で終われるように」と岸本。次戦以降も投打で存在感を放ち、チームを6年ぶり2度目の夏聖地へと導く。

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