友風 ３敗目も“チーム中村”に充実感 「序盤？ いいんじゃないですか」と気合い満点

友風は妙義龍（左）に押し出しで敗れた（カメラ・豊田　秀一）

◆大相撲名古屋場所５日目（１８日、ドルフィンズアリーナ）

　先月１日付けで二所ノ関部屋から独立した中村部屋の部屋頭、東十両７枚目・友風が西８枚目・妙義龍（境川）に押し出され２勝３敗となった。

　「ダメな感じ。我慢、辛抱が足りなかった。苦手意識もありました。立ち合いは良かったですけど、それ以外は全てダメでした」と敗因を分析した。

　それでも額からあふれる汗に充実感が漂っていた。尾車部屋時代はほとんどが外食だったという。中村部屋では８人の力士がそろって夕食を取る。料理は西三段目筆頭・寒風山が中心となって作る。「おいしいですよ」と食通の友風がうなるほどの腕前だという。

　さらに８人の力士を活気づけているのが中村親方（元関脇・嘉風）が提案したボーナス制だ。その日、出番の力士が全員、勝ったら親方からボーナスが支給される。逆に全員が負けたら親方に支払うという。初日から５日まで、まだボーナスは実現していない。「なんとかいただけるように全員で頑張ります」と友風が気合いを入れていた。