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【明日の金ロー】3週連続の”ピクサー特集”第1弾で、いきなり傑作が登場「リメンバー・ミー」

スポーツ報知 / 2024年7月18日 21時0分

音楽を通じて意気投合するミゲル(右)とヘクター(C)2024 Disney/Pixar

 金曜ロードショー(後9時)は、8月1日にディズニー&ピクサーの最新作「インサイド・ヘッド2」が公開されるのに合わせて、ピクサー作品が3週連続で放送される。第1弾の19日は、「リメンバー・ミー」(2017年、日本公開は18年)が登場。金ローでは22年3月以来、約2年4か月ぶりの放送となる。

 主人公のミゲルは、ミュージシャンを目指すメキシコの少年。だが、一家は先祖の一人がしでかした出来事によって、代々音楽を禁じてきた。そんな中、ミゲルは先祖を弔う「死者の日」に開かれる音楽コンテストにひそかに出場しようとするが見付かってしまい、愛用のギターを壊されてしまう。

 怒ったミゲルは家を飛び出し、コンテストに出るために地域の英雄であるミュージシャン・デラクルスのギターを拝借。すると、「死者の国」に迷い込んでしまった。そこから現世に戻るためには、先祖による「許し」を得ないといけない。期限は翌日の朝日が昇るまで。ミゲルは陽気なガイコツ・ヘクターの力を借り、脱出を目指すが、その中で一族の秘密が明らかになっていく…。

 前回のコラムでは「個人的にはピクサー作品の中では『モンスターズ・インク』(01年)に並ぶ傑作だと思っている」と書いたのだが、今回の放送を前に改めて見直し、その意を強くした。マリーゴールドのオレンジの花に彩られた画面、「死者の国」の美しさはもちろんだが、それよりも作品全体を通じて「メッセージの強さ」を感じさせる。

 中でも人間にとっての「死」というのは、肉体の死だけでなく記憶から忘れられる「二度目の死」の方がずっと恐ろしいという部分は、大人はもちろん子供たちにとっても深く残るのではないだろうか。記者は子供の頃、「死」というものが怖くて仕方がなかったものだが、他人の心の中に「記憶」として残りたい、そのためにどう生きるべきかと考えることの大切さを、説教くさくなくストーリーの中で自然に伝えている。

 ところで、今回の放送は前述した通り「3週連続のピクサー作品」というのがトピックとなっている。だが、映画に詳しい人でなければ「そもそもピクサーって何?」「ディズニーとは何が違うの?」という人は意外に多いのではないだろうか。

 ピクサーは元々、「スター・ウォーズ」シリーズで知られる「ルーカスフィルム」の一部門として発足。その後、独立してアニメーション製作会社となった。同社で最初に製作された長編アニメが、来週の金ローで放送される「トイ・ストーリー」(1995年、日本は96年)。8月1日に公開される「インサイド・ヘッド2」が28本目の長編となる。

 その後、06年にピクサーはディズニーに買収され、子会社に。こうして、作品を紹介する時には「ディズニー/ピクサー」という表記が一般的になっていく。ちなみに12年には、ルーカスフィルムも同じく買収され、ディズニー傘下となった。

 米アカデミー賞では、02年の第74回から「長編アニメ映画賞」が設立された。今年のスタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」まで23作品が同賞を受賞しているが、うちピクサー作品が選ばれたのは、本作も含めてほぼ半数の11回。まさに”王者”の作品を3週連続で見ることができるのは、ぜいたくな時間ではないだろうか。(高柳 哲人)

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