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井上尚弥の幼なじみ・山口聖矢 ダウンの応酬も初黒星で東日本新人王準決勝進出ならず

スポーツ報知 / 2024年7月18日 19時59分

3回、ダウンを奪われる山口聖矢(カメラ・池内 雅彦)

◆プロボクシング 「フェニックスバトル 119」▽東日本新人王ライト級(61・2キロ以下)準々決勝4回戦 〇本多俊介 (判定) 山口聖矢●(18日、東京・後楽園ホール)

 スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の4団体統一世界王者・井上尚弥の幼なじみで元Jリーガーの山口聖矢(ともに大橋)が東日本新人王ライト級準々決勝で、本多俊介(E&Jカシアス)と対戦。3回にダウンを奪い合う激闘を演じたが判定負け。準決勝進出はならなかった。

 戦績は24歳の本多が5戦全勝(2KO)、30歳の山口が2勝(1KO)1敗。

 尚弥、WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・拓真(大橋)兄弟、兄弟の父・真吾トレーナー、いとこの浩樹(大橋)ら井上ファミリーが観客席で試合を見守る中、山口が気持ちを見せた。身長182センチと、自身より9センチ高い本多に対し、尚弥からは「ボクシングでは勝てない」と言われたという山口は「詰めて、ボディーやフックと、手数を出してどれだけ殴れるか」と腹を決めて前に出たが、鋭いジャブや右の強打に足を止められた。3回には連打からダウンを奪われた。

 だが、「新人王を取りたい」という気持ちは強く、山口はこの回終盤に左でダウンを奪い返した。最終回を前には尚弥から「最後だから、やるしかないぞ」と背中を押され、手数を繰り出した。ジャブを突かれても前に出続けて上下にパンチを放ったものの、決定打は奪えず。試合は判定へ。ジャッジ1人が38―38とイーブンだったものの、残る2人は37―39と本多を支持。準々決勝敗退が決まった。

 「判定は微妙かなと思って聞いた。4ラウンド目で、何回か効いたパンチがあり、推進力を持って出られなかった。悔しかったです」と唇をかんだ山口。想像以上に相手のブロックが硬かったそうで、「ショートでワンツーを打たれて、あまり入っていけなかった。経験の差も出た」と振り返った。

 1993年、神奈川・座間市出身。山梨学院高、関東学院大に進み、北信越リーグのサウルコス福井を経て、J3のSC相模原でDFとしてプレーした。尚弥とは幼稚園の年少組の時からの幼なじみで、2018年にSC相模原を退団後は実家の自動車整備会社に勤務しながら、井上兄弟らと一緒にトレーニングを行ってきた。22年1月、尚弥から「やってみたら?」と勧められ、大橋ジム入り。23年8月のプロデビュー戦では、右手首に剥離骨折していた疑いがある中、初回TKO勝ちを収めた。

 23年度の新人王はこの日で終了したが「負けることが嫌いなので、悔しい。でも、負けは負け。潔く認めるしかない。この負けをどう生かすか。やろうとしていることはできた。気持ちは見せられたと思う」と前を向いた。「この負けをプラスにしていかないと、やっている意味がない」と山口。来年、新人王への再チャレンジを聞かれると「まだ分からないが、出るなら取りたいですね。やるからには、練習するしかない」と強い気持ちを見せていた。

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