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「僕が、水の呼吸の伝道者にならないといけない。卓也さんを超えたい」カヌー初五輪22歳が偉大な師匠とメダル取り挑む

スポーツ報知 / 2024年7月19日 6時30分

カヌー・スラロームでパリ五輪に臨む羽根田(右)と田中

 カヌー・スラロームの男子カヤックシングルで五輪初出場の田中雄己(22)=駿河台大=は、同カナディアンシングルで5大会連続出場の羽根田卓也(37)=ミキハウス=と“師弟”でメダル獲得に挑む。6月に渡仏後は、本番会場で調整を重ねる日々。オンライン取材に応じた田中は「自分の得意なコースという感触。かなりいい状態」と自信をのぞかせた。

 岐阜・中津川市出身の22歳。駿河台大に進学し、転機は2年前に訪れた。合宿中、16年リオ五輪銅メダルの羽根田から練習パートナーに誘われた。パリ出場を目指し、海外挑戦なども考え相談。すると「それだったら、一緒にやった方がよさそうじゃない?」と言われた。「考えもしなかった」というまさかのオファー。リオ五輪でアジア初のメダリストとなった羽根田からの誘いに「やった」とすぐに“弟子入り”した。

 水の流れに乗り、時には逆らいゲートをくぐって速さを争うスラローム。羽根田からは水流を読み、感じる「水の呼吸」を伝授された。「ぶつかり稽古みたい」と、何度も水の流れに当たりながら反復練習の日々。二人三脚が実り、昨年の世界選手権で15位に入り、初五輪切符をつかんだ。

 「卓也さんと一緒にいる時間が無限ではないということは分かっている」と田中。一瞬一瞬、一言一言を成長につなげている。「僕が、水の呼吸の伝道者にならないといけない。卓也さんが歩んできた道の上を歩かせてもらっているので。卓也さんを超えたい」。師匠超えで、最高の恩返しを果たす。

 ◆田中 雄己(たなか・ゆうき)2001年11月12日、岐阜県出身。22歳。中京高卒。駿河台大スポーツ科学部4年。パリ五輪種目はスラローム・カヤックシングル、カヤッククロス。2023年杭州アジア大会銀メダル。4月からミキハウスが個人スポンサー。175センチ、65キロ。

 ◆羽根田 卓也(はねだ・たくや)1987年7月17日、愛知県生まれ。37歳。愛知・杜若高、スロバキアのコメニウス大、同大学院卒。パリ五輪種目はスラローム・カナディアンシングル。高校卒業後に単身で本場スロバキアに渡航し、武者修行。2016年リオ五輪で日本勢初表彰台銅メダル。23年から日本カヌー連盟の理事。08年北京五輪から5大会連続代表。175センチ、70キロ。

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