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那須川天心スタイル貫くプロ4戦目「異世界に来てるみたいに場を支配して、脳の片隅に残る戦いをしたい」

スポーツ報知 / 2024年7月19日 6時15分

記者会見でポーズを決める那須川(カメラ・小泉 洋樹)

 プロボクシング4戦目を迎えるWBA世界バンタム級7位の那須川天心が18日、都内で公式記者会見を行った。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人、WBO世界スーパーフライ級王者・田中恒成らとともに登壇。20日に行われるWBA世界バンタム級4位ジョナサン・ロドリゲスとの対戦へ向け、自身のスタイルを貫くことを誓った。見た者を「宇宙人」「異世界」と感じさせるファイトを約束した。

 服装にも信念が見て取れた。天心は黒い帽子のつばにサングラスをかけ、背中には地球が描かれたTシャツ姿。下はモトクロスのライダースをカスタムしたパンツと、公式会見としては独特の姿で登場した。「こいつやべぇな。宇宙人来ちゃったよっていうノリになるくらい、異世界に来てるみたいに場を支配して、脳の片隅に残るような戦いをしたい」。いずれも初めての10回戦、世界上位ランカーとの戦いにもまったくひるむ様子はなく、天心流を貫く覚悟だ。

 長距離の戦い方に始まり、接近戦、中距離の駆け引きとボクシングの基礎を徐々にたたき込み、進化を示した。一方で、ボクシングの概念にはない動きも大事にする。「ちゃんとしてるけど、ちゃんとした異物だよね、みたいな。ずっとボクシング界で珍しい存在だと思うんですけど、ちゃんと戦いとして見せたい」。生粋のボクサーではなく、キックボクシングから転向してきたからこそ、オンリーワンの格闘家であることを証明する。

 1月の転向3戦目が終わった後、他の武道や呼吸、歩き方など普段の生活からあらゆる動きに注意を払った。それらをボクシングに取り入れるのが“天心スタイル”だ。「ボクシングなんですけどボクシングの動きをしない。那須川天心の動きが完成しつつある。それを楽しみに見てほしい」といたずらっぽく笑った。

 これまで、キックでの42勝を含め、公式戦50連勝中。「負けるようなことがあれば全部崩れる。世界戦以上の気持ち、那須川天心の存在を懸けて戦っています」と覚悟を示した。「神童」が勝って、ボクシング界に衝撃を与える。(戸田 幸治)

 ◆世界戦は「トランキーロ」

 天心は世界上位ランカーであるジョナサン・ロドリゲスに勝てば、WBOアジアパシフィックや東洋太平洋などの地域タイトルへの挑戦が有力視される。本人も「次か、その次くらいには」と話す。

 バンタム級は現在、日本人が主要4団体の王座を独占。早期に世界タイトル挑戦を望む声もあるが、「そこはトランキーロで」と苦笑い。新日本プロレスの内藤哲也の決めぜりふである「トランキーロ、あっせんなよ」をマネて、決して焦らないことを強調した。

 世界王者になることだけが目標ではなく、その先も見据え、誰もが納得する戴冠を目指す。「経験積まなきゃいけないと思うんですよね。経験に勝るものはないので」と実力を蓄えながら世界を目指す。

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