【高校野球】桐蔭学園、Ｖ打ヒーローの兄は慶応ＯＢ 現在慶大野球部４年のチーフコーチ「小さい頃、応援に行っていたので…」

慶応を倒した桐蔭学園ナイン（カメラ・佐々木　清勝）

◆第１０６回全国高校野球選手権神奈川大会　▽５回戦　桐蔭学園４―２慶応（１８日・バッティングパレス相石スタジアムひらつか）

　桐蔭学園は同点の９回無死満塁、７番の深松風太外野手（３年）が中前に２点適時打を放ち、勝ち越した。「何が起きたか分からないぐらい、うれしかった。四球でも死球でも１点なので、体を張っていこうと。みんなが回してくれたおかげです」と笑顔がはじけた。

　桐蔭学園は夏、慶応に４連敗中だっただけに「夏、今まで勝っていなくて、因縁の相手という意識があった」と力を込めた。

　深松の兄で現在、慶大野球部のチーフコーチを務める結太さんは何と慶応ＯＢ。「小さい頃、応援に行っていたので、いろんな思いがあるんですが、兄の母校を倒せたのは個人的にうれしいです」とはにかんだ。

　「目標は日本一。一戦一戦みんなでぶつかっていきます」と力強く語った深松。この白星を自信にして、激戦区・神奈川を勝ち抜く。