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橋口弘次郎JRA元調教師が小牧太騎手の地方での再出発にエール 「私の目に腕の衰えは感じません」

スポーツ報知 / 2024年7月19日 12時0分

橋口弘次郎調教師(右)の引退式で号泣しながら花束を贈呈する小牧太騎手

 地方競馬全国協会(NAR)は7月19日、令和6年度の第1回調教師・騎手免許試験における新規合格者を発表した。

 騎手部門ではJRAの小牧太騎手=栗東・フリー=が合格した。地方競馬出身というキャリアでは、JRAを挟んでの復帰は史上初。今回の合格で20年ぶりに兵庫に戻る。定年引退する2016年2月末まで厩舎の調教を日々手伝ってもらうなど親交の深いJRA元調教師の橋口弘次郎さんが新たな挑戦にエールを送った。

 厚い信頼で結ばれていた。橋口元調教師は小牧太がJRAに移籍してきた04年からほどなく、火~金曜日のほぼ毎日、調教を託していた。小牧太のJRA重賞34勝中、09年の朝日杯FS(ローズキングダム)など半分に近い16勝が橋口厩舎の管理馬。一方、橋口元調教師のJRA重賞96勝中、小牧太騎手は騎手別トップの16勝を挙げる。

 「こういうパターンは今まで記憶にないから、知った時はちょっと驚きました。(調教を手伝ってもらうようになったのは)同じ九州出身の人間でもあったし、少しでも手助けになればと思ったのがきっかけ。本当に親しみやすさのあふれる人間で、人の懐へスッと入っていけます。腕があるのは十分に分かっていましたからね。本当によく助けてもらったと思います」

 時に優しく、時に厳しく―。10年以上にわたる交流の中で、数多くの思い出が脳裏に浮かんでくる。二人でつかんだ最初の重賞タイトルはローズバドを託した01年の報知杯FR。まだ、地方所属時代だった。

 「直線で一気に突き抜けた場面は鮮明に覚えていますし、何より小牧君にとっては初のJRAでの重賞タイトルでしたから」。

 晩年まで、ともに歩んできた。強いこだわりを持ち続けた日本ダービーへ最後の参戦だった15年(ダノンメジャー11着)。オーナーサイドに「最後だから小牧を乗せてもらえませんか」と切り出した。翌年2月に調教師生活最後のレース(2月28日の阪神12R=キタサンウンゲツ10着)を託したのも、もちろん小牧太だった。

 「最後は泣いてばかりで、『もうちょっと僕が頑張ればセンセイをもっと…』と言われながら花束をもらったことをよく覚えていますよ」

 今、かつての「弟子」のような存在が同じようにホースマン人生の最後まで全力で駆け抜けようとしている。そのひたむきな生きざまを、「師匠」は誰よりも温かい視線で見守っている。

 「今は中央で乗り鞍が少なくなっていますが、私の目にはまだまだ腕の衰えは感じません。もともと、10度もリーディングを取っている『園田の武豊』のような存在だったのですから、しっかりと成績も残すでしょう。今はYoutubeで園田競馬もライブで見られますから、頑張る姿を楽しみにしたいと思います」

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