巨人・戸郷「今日の敗因は僕」 ７回１失点もセ・リーグワースト１１被弾を悔やむ

２回無死、細川（手前）に痛恨の先制弾を浴びた戸郷は明滅する照明の下で立ち尽くす

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　中日１―０巨人（１９日・バンテリンドーム）

　痛恨の一発に自身への怒りがにじんだ。２回先頭。戸郷はフルカウントから高めに浮いた直球を細川に左翼席へ運ばれた。中日戦２２年９月以来３０イニングぶりかつ唯一の失点の先制ソロ。７回６安打１失点も援護なく５敗目を喫した。「今日の敗因は僕かなと思います」とエースの責任を口にし、「あそこが一番飛ぶ選手。それを分かりながらあそこにいってしまった体のコンディションだったりは改めて課題が残った」と話した。

　高橋宏とのエース対決。３回以外は走者を背負う展開だったが、最速１４９キロの直球にフォークやスライダーなどを交えて粘投を見せた。それだけに、悔やまれる一発。「試合をつくったとしても、チームが負けたら意味がない。そこの責任は先発としてももっと感じながら投げないといけない」。今季１１被弾はリーグワーストの数字となった。

　開幕から中６日で金曜ローテを守り続け、この試合も奮闘を見せた右腕に阿部監督は「戸郷も悪いなりに粘っていた」とねぎらった。「１点が大きく勝敗に関わるカードでもありますし、今日、必ず勝たないといけないところでしたけども、本当に申し訳ないなと思います」と戸郷。スッキリと終われなかった自身の前半戦。この悔しさを後半戦にぶつける。（田中　哲）