巨人の新加入助っ人が初長打となる左翼線への二塁打 次打席には右中間へ適時二塁打 ３戦８の５

ＢＣ福島・巨人３軍戦。４回無死、左翼線へ二塁打を放つモンテス（カメラ・今成　良輔）

◆独立リーグ交流戦　ＢＣ福島１―１１巨人３軍（１９日・しらさわグリーンパーク）

　巨人の新外国人、ココ・モンテス内野手（２７）＝前ロッキーズ３Ａ＝が３軍の一員として参加した１９日の独立リーグ交流戦・福島戦（しらさわグリーンパーク）で来日初の長打を放った。「３番・遊撃」で出場し、２打席連続の二塁打をマーク。球宴明けの１軍昇格を見据え、異例のファーム遠征初戦で３打数２安打１打点と順調な調整ぶりをアピールした。

　持ち味の広角打法を存分に見せつけた。４回に外角低めのスライダーをコンパクトに捉えて左翼線へ運ぶと、５回には低め直球をすくい上げて右中間を真っ二つに破る適時二塁打。予定通りの３打席を終え、６回に代打を送られて途中交代した。「状態は少しずつ良くなっています」と気温３０度を超えた福島で左右へ快音を響かせた。

　外国人選手では異例のファーム地方遠征を志願した。球団はＧ球場での残留練習と、３軍の福島３連戦へ同行の２択を提案。１４日に来日したばかりの助っ人の疲労を考慮し、関係者は「福島は気温も高いしきついけど大丈夫？」と尋ねると「僕にとっては実戦感覚が大事。ぜひ出たいです」と即答した。１９日の午前中に都内から新幹線で移動するハードスケジュールだったが、試合前練習もフルメニューこなした。

　実戦３試合で８打数５安打、打率６割２分５厘と快音が止まらないが「まだ準備の段階なので結果はそこまで気にしていない」。２０日の同戦はＤＨで出場する見込み。生真面目な助っ人が打線の新たな起爆剤になる。（内田　拓希）