この５５年でたった１人…栄光の３冠王へ大谷チャンスあり 本塁打１位、打率２位、打点３位で後半戦スタート

大谷翔平

　オールスターブレイクを終える米大リーグは、１９日（日本時間２０日）から後半戦がスタートする。ドジャース・大谷翔平投手（３０）は、同日から本拠地でＲソックスと３連戦。ここまでリーグトップの２９本塁打、同２位の打率３割１分６厘、同３位の６９打点、２３盗塁と、好成績を残しており、残り６５試合となったレギュラーシーズンではタイトル争いやシーズン記録からも目が離せない。

　３冠王は直近５５年間で１２年のカブレラ（タイガース）しか手にしたことのない栄誉だが、チャンスは十分にある。２年連続本塁打王となれば、両リーグでのキングは４人目。打点と首位打者は追いかける位置にいるが、現時点で打点がトップのオズナ（ブレーブス）と８差、打率がイエリチ（ブルワーズ）と１分差と射程圏だ。両リーグＭＶＰへも、米テレビ局「ＦＯＸスポーツ」のファン投票によるナ・リーグＭＶＰに選出されるなど、視界は良好だ。

　大谷は「一試合一試合、やることだけしっかりやっていれば、それが積み重なっていく」と話していたが、野球人生で最後になるかもしれない打者専念のシーズンで、多くの偉業を手にしようとしている。

　さらに、自身初のプレーオフ進出も手の届くところまで来ている。ド軍は故障者が続出しながら２位と７ゲーム差の地区首位を独走中。「オールスターブレイクをきっかけにまた新たな気持ちで再開したい」と意気込む大谷が、勝負の後半戦に挑む。（安藤　宏太）