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動きにけれん味ない新小結は“昭和の匂い”…元大関・琴風の目

スポーツ報知 / 2024年7月20日 6時15分

平戸海(手前)が押し出しで霧島を破る(カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲 ▽名古屋場所6日目(19日、ドルフィンズアリーナ)

 横綱・照ノ富士が無傷の6連勝を飾り、単独トップを堅持した。くせ者の東前頭4枚目・翔猿を力強く押し出した。1敗勢がいなくなり、6日目終了時点で後続に2差をつけての単独首位は、1998年春場所で優勝した3代目・若乃花以来、26年ぶりのこととなった。2敗は琴桜、豊昇龍の2大関ら13人。カド番の大関・貴景勝は苦しい4敗目を喫した。10勝すれば大関に復帰できる関脇・霧島は3敗目。

 * * * * *

 私は平戸海という力士が大好きである。178センチ、138キロの体が筋肉で盛り上がっている。これは境川部屋伝統の猛稽古と四股、てっぽう、ぶつかり稽古という基本動作の繰り返しでつくり上げたものだ。平戸海もまた“昭和の匂い”のする力士といえる。

 霧島との一番。霧島の突っ張りを下から跳ね上げて下に入った。持ち味は足がどんどん前に出ること。下がることなく厳しく攻めたて、大関復帰を目指す霧島を押し出した。

 けれん味のない動きが素晴らしい。連日、若手らしく精いっぱいの土俵を務めている。相撲は決して楽しいものではないが、平戸海は相撲を楽しそうに取っている。昭和の時代には平戸海のような力士がたくさんいた。土俵はいつも激しくスリリング。お客さんも固唾(かたず)をのんで土俵を見つめた。幕内の下位には同じく“昭和の匂い”を漂わせる若隆景が元気。平戸海との“昭和対決”が今から楽しみで仕方がない。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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