和田アキ子、ラジオ生放送で宮田笙子「五輪辞退」に見解「日本のスポーツは…もっと本人が楽しめるように楽させてやんないのかな？」

和田アキ子

　歌手・和田アキ子が２０日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「ゴッドアフタヌーン　アッコのいいかげんに１０００回」（土曜・午前１１時）に生出演した。

　番組では、日本体操協会が１９日に都内で会見し、パリ五輪体操女子日本代表のエースで主将の宮田笙子＝順大＝に、飲酒と喫煙が確認され五輪代表の辞退を発表したことを報じた。

　日本協会の行動規範に反したため。日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）も「辞退届」を受理し、認めた。発覚は１５日に強化本部に入った内部通報による情報提供だった。調査のため、宮田はモナコでの事前合宿を離脱し、１８日に帰国。日本女子の主将兼エースとして、パリ五輪で活躍が期待された１９歳は、６月末～７月にかけて喫煙と飲酒を１度ずつ行ったことを認めた。現在、成人は１８歳だが、喫煙と飲酒は２０歳以上。また、同協会の行動規範にも反した。日本協会の藤田直志会長は「責任を深く感じている。顧問弁護士に法的にしっかり問題ないものと確認した。協会全体の問題」などと謝罪した。

　今回の辞退に和田は「とっても残念。エースだったからね宮田さん」と明かした。

　会見で西村賢二専務理事によると宮田は「数々のプレッシャーなどもありながら、そのような行為をしてしまった」と吐露したことを明かした。これを受け和田は「プレッシャーを…こんな言い方したらあれですけど、私もデビューして５６年たつんですけど緊張です。歌の時はすごい緊張です」などとし「いっつも思うんです。日本のスポーツは、国と戦う時…何でもっと本人が楽しめるように楽させてやんないのかな？って。やっぱり、ものすごい、ものすごいやわらかい綿で苦しめているよね。普通にケガしないでね、ぐらい言えないのかな」と指摘した。　

　さらに「はっきり言って歌とか芸能人は人気商売っていうんです。人の気。人の気なんていい加減だって私はいつも言うんです。同じことやると違うことやれっていうし、違うことやると前がよかったって」とし「でも、スポーツは勝ち負けだから。一番うれしいのは本人だし一番悔しいのも本人なんです」と指摘した上で「これで彼女の人生の一番ショックなことが…」と宮田へ思いを寄せた。

　その上で「これから日本代表していく人に本当に元気で帰ってきてねっていうぐらいの気持ちで」と見守りたい思いを明かし、様々なスポーツで活躍する選手に「もっと彼ら彼女らの思い出になる…優勝しなきゃっていうことじゃなくてね。そういうのあった方がいいかな気持ちがね、こっち側が」と明かしていた。