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那須川天心「どうですか!?」 世界へ4勝目 次戦にも初の地域タイトル挑戦…世界ランクは4位以上に浮上

スポーツ報知 / 2024年7月20日 20時35分

3回TKO勝利の那須川天心は得意のポーズを見せる (カメラ・堺 恒志)

 ボクシング転向4戦目に臨んだWBA世界バンタム級(53・5キロ以下)7位、WBO同級10位、WBC同級12位の那須川天心(帝拳)が、WBA同級4位のジョナサン・ロドリゲス(米国)と対戦。初の世界上位ランカー相手に初めての10回戦だったが、3回TKOで勝利し、デビューから4連勝を飾った。

 初回から左のストレートとワンツーで圧倒。3回にはロドリゲスの首が後方に曲がるほどの強烈な左の一撃を食らわせると間髪入れずにラッシュをかけ、最後は左のストレートでなぎ倒した。ロープに吹き飛ばすと、レフェリーが10カウントを数えるまでもなく試合を止めた。

 天心はコーナーに駆け上がって勝利の絶叫。マイクを取って「やっとやりましたよ! KOできないって言った人、だれですか!?」とほえ、「那須川天心、きょうはかましたと思いますよ!」と胸を張った。

 天心はこれまで以上に強い相手とスパーリングを行い、合宿などでスタミナも磨いてきた。「バッチシというか、本当に心技体すべて整えてきた自信もあります」と準備万端で転向4戦目に臨んだ。テーマに「場を支配する」を掲げ、流れを呼び込むための駆け引きや呼吸を大切に進化を遂げた姿をファンに披露した。

 格上相手に大きな経験を積み、白星を手にした「神童」。WBAが井上拓真(大橋)、WBCが中谷潤人(M・T)、IBFが西田凌佑(六島)、WBOが武居由樹(大橋)と主要4団体の王座すべてに日本人が座るバンタム級。世界チャンピオンベルトを巻くための天心の挑戦は、これからさらに厳しさを増していく。ロドリゲスに勝ったことで今後は世界ランクも4位以上に浮上する。バンタム級世界戦線に割り込む価値ある勝利をおさめ、「まだまだこんなもんじゃない。どうですか!? 那須川天心!?」と観客にあいづちをもとめた。

 次戦は現在ランキング1位で王座が空位のWBOアジアパシフィックを筆頭候補に、地域タイトルへの初挑戦が有力視される。バンタム級世界戦線はWBA王者が井上拓真(大橋)、WBCが中谷潤人(M・T)、IBFが西田凌佑(六島)、WBOが武居由樹(大橋)と主要4団体の世界王座すべてに日本人ボクサーが君臨する。世界チャンピオンベルトを腰に巻くための天心の挑戦はいよいよ本格化しそうだ。

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