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無理な勝負せずに済む 大城が5番にいるから岡本が好調…高木豊氏

スポーツ報知 / 2024年7月21日 5時5分

3回2死満塁、右前に2点適時打を放つ大城卓三(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 中日3―4巨人(20日・バンテリンドーム)

 3回は今の巨人打線の状態の良さを示した攻撃だった。大城卓の2点タイムリーはまさに阿部監督が求める仕事で、ヘルナンデス、岡本和の連続四球でできた“積み残し”の好機をものにした。ただでさえ投手は3、4番に14球使って神経をすり減らした後だから、ものすごくダメージが大きい。

 岡本和が好調なのは大城卓がいるから、と言っても過言ではない。この3回も、5番が頼りなかったら岡本和は多少のボール球でも手を出したかもしれない。自分が打たなかったら点が入らない、と思うから。それが4番というもの。だけど大城卓がいるから、無理な勝負をせずに済む。精神的に楽になるから自然と調子が上がり、保てている。

 3番のヘルナンデスも相変わらずいい。5回1死一塁から右へヒットを打った。直前の吉川で、阿部監督はランエンドヒットをかけて一、三塁にしたいという意図が明らかだったからね。結果は一、二塁止まりだったけど、何げなくベンチの意図をくむ打撃ができるのは素晴らしい。少し調子を落としているけど、こういう打者が前にいるから岡本和、大城卓が得点圏で打席を迎える確率が高まる。

 丸、吉川を含めた1~5番が安定している。新外国人のモンテスも7、8番あたりで余裕を持って使うことができるし、いい状態で後半戦を迎えられそうだね。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

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