横浜高指揮官「昨年のことがよみがえった」 守りの“微妙判定”に何度も伝令 昨年V逸悪夢阻止
スポーツ報知 / 2024年7月21日 5時50分
◆第106回全国高校野球選手権神奈川大会▽準々決勝 横浜9―2桐光学園=7回コールド=(20日・サーティーフォー保土ケ谷)
横浜が7回コールドで桐光学園を破り、準決勝に進出した。守りの“微妙判定”から9回に逆転負けを喫した昨夏の慶応との決勝を思い起こさせるジャッジがあったが、最後は力で圧倒した。
3―0の6回に1点を返され、なお1死一、三塁。二ゴロを処理した奥村凌大(2年)が一塁走者にタッチする際に激しく衝突してプレーが止まった。打者走者は一塁セーフとなり、三塁走者は生還した。「(一塁へ)投げようとした時にぶつかってきた」と、村田浩明監督(38)は守備妨害を主張。説明を求めて審判団のもとに何度も伝令を送り、試合は8分ほどストップした。
判定は変わらなかったが、指揮官の執念は選手にも伝わった。1点差に「迫られ、なお2死一塁からのセンターへの強烈なライナーを、2年生主将の阿部葉太が前方へダイビングしてスーパーキャッチ。裏の攻撃で6点を挙げて試合を決め、「昨年のことがよみがえり、『負けられない』という気持ちになりました。あれで選手にスイッチが入ったように見えました」と振り返った指揮官は「慶応戦と流れが似たこの試合は、それが重なった。すごい強さを出してくれた」とナインを称賛。涙の敗戦から1年。横浜はたくましくなった。(浜木 俊介)
【昨夏の決勝VTR】5―3と横浜2点リードの9回無死一塁。慶応・丸田の二ゴロが横浜・緒方漣遊撃手に送球され、一塁へ転送。タイミングは二塁封殺に見えたが、二塁塁審は緒方がベースを踏んでいなかったとし、オールセーフとなった。その後、1死二、三塁から逆転3ランを浴びて、3年連続優勝を逃した。
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