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沖縄県勢最速甲子園へ王手 エナジックスポーツが創立3年目で初の決勝 野球とゴルフ専攻に特化

スポーツ報知 / 2024年7月21日 5時40分

力投するエナジックスポーツ先発の福本(カメラ・浅岡 諒祐)

◆第106回全国高校野球選手権沖縄大会 ▽準決勝 エナジックスポーツ9ー0日本ウェルネス=7回コールド=(20日・セルラースタジアム那覇)

 沖縄では、創部3年目の新鋭・エナジックスポーツが初の甲子園に王手をかけた。生徒数69人のうち、野球部員が54人で、現在の3年生は1期生。2008年夏の甲子園で浦添商を4強に導いた神谷嘉宗監督(69)が掲げるノーサイン野球で、決勝では名将・我喜屋優監督(74)率いる10年甲子園春夏連覇の名門・興南と激突する。

 エナジックスポーツ応援団の口笛応援が一瞬、止まった。3回1死一、三塁。3番・真喜志健之朗(3年)がノーサインでスクイズをすると、三塁走者のイーマン琉海(2年)がヘッドスライディングで本塁へ。セーフがコールされると、イーマンは拳を握り雄たけびをあげた。神谷監督は「今まで取り組んできたことを遺憾なく発揮できた」と満足げに見つめた。

 「ノーサイン野球」をテーマに全ての盗塁とバントがサインなし。選手自らの判断で5本のバントと2個の盗塁を決めた。読めない攻撃と積極的な走塁で相手のリズムを崩し、コールド勝利。開校3年での甲子園王手に、指揮官は「日々の積み重ね。今までやってきたのが、やっとこの夏に仕上がった」と胸を張った。

 同校は野球専攻、ゴルフ専攻のみに特化した全寮制の学校。全校生徒は69人で、54人が野球部に所属している。普段は校舎がある名護市の旧小学校跡地で練習するが、週3回ほど近くの球場を借りて練習している。

 現在の3年は1期生。1期生のスカウト時は断られることも多かったが、15人の選手が入部した。扇の要、龍山暖(はるき)捕手(3年)は沖縄尚学からも誘われたが、神谷監督からの熱心な誘いと見学を経て「自分たちでやりたい」と進学を即決した。

 2008年に浦添商を夏の甲子園4強、14年に美里工をセンバツ出場に導いた指揮官は、当時と比較して「(1期生からやってきて)精神力や人間性が最高。完成度は良い」と太鼓判を押した。決勝の相手は、甲子園春夏連覇の経験もある名門・興南。春季大会決勝では勝利を収めている。沖縄の歴史を塗り替えるまであと1勝だ。(浅岡 諒祐)

 ◆甲子園最速出場 甲子園最速出場には、02年夏の遊学館(石川)、11年春の創志学園(岡山)の創部2年目があるが、エナジックスポーツが3年目で出場となればこの2校に次ぎ、85年夏の甲西(滋賀)、04年春の済美(愛媛)、05年春の神村学園(鹿児島)などに並ぶスピード出場。沖縄では66年夏の興南の5年目が最速。

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