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NPB5球団が集結 阪神の投手を兄に持つ帝京長岡の右腕が9K完封と決勝打

スポーツ報知 / 2024年7月21日 5時55分

帝京長岡のプロ注目右腕・茨木佑太(カメラ・松永 瑞生)

◆第106回全国高校野球選手権新潟大会 ▽準々決勝 帝京長岡1―0北越(20日・ハードオフ新潟)

 最後の打者を空振り三振に取り、ほえた。阪神・茨木秀俊投手(20)を兄に持つ帝京長岡のプロ注目右腕・茨木佑太(3年)が2安打完封で4強入りだ。

 「初回に球がうわずったが、2回以降は修正できた」。直球は自己最速タイの144キロを計測し、9奪三振と圧倒した。打っても4番として初回に先制の中前適時打を放つなど2安打1打点。自らのバットで奪った1点を守り切った。

 札幌市出身だが、兄の後を追い帝京長岡に入学。母・豊味さんは「小学生の頃、凍った下り坂で2人でスライディングの練習をしていました」と笑顔で回想する。北国で生まれ育った右腕のチェックに、ネット裏にはNPB5球団が集結。広島・高山スカウトは「真っすぐの質が良いので、将来性を感じる」と評価した。

 兄は2年前、決勝で日本文理に敗れ甲子園の土を踏めなかった。「勝ってチームの歴史を変える」と茨木。同校初の聖地まで、あと2勝だ。(松永 瑞生)

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