飲酒と喫煙で宮田笙子が五輪辞退 体操男子の水鳥強化本部長「より引き締めて」“ヘビースモーカー多い”報道には「僕としては違和感」

取材に応じる水鳥寿思男子強化本部長（カメラ・大谷　翔太）

　【パリ（２０日）＝大谷翔太】日本体操協会の水鳥寿思・男子強化本部長は２０日（日本時間２１日）、パリ郊外で行われた男子日本代表の公式練習で取材に応じた。

　体操界は今、女子のパリ五輪日本代表で主将だった宮田笙子（１９）＝順大＝が、飲酒と喫煙により五輪辞退という異例な決断で、大きな衝撃が広がっている。水鳥氏はこれを受けて、男子選手にも説明を行ったとし「男子にも（世間の目が）向けられていくから、より引き締めていきましょう、ということは話した。動揺が広がる印象はないが、ショックというか、そういう印象」と語った。

　宮田の五輪辞退は、国内でも大きな注目を集めている。「体操界にはヘビースモーカーが多い」などの意見も報道される中、現役時代から長く体操界を見て来た水鳥氏は「そういうことを思われる方もいると思う。確かに１０年前は、比較的僕も多いなと思っていたが、僕自身は１回も吸ったことはない。今の選手で、というのは本当に限られてると思う。過去のイメージでヘビースモーカーが多いというのは、僕としては違和感がある」と意見を述べた。

　男子は２７日から予選が始まる。団体では２０１６年リオ五輪以来の金メダルが期待され、エースの橋本大輝（セントラルスポーツ）は個人総合と鉄棒の連覇にも挑む。