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【番記者の視点】鹿島のロス五輪世代17歳FWに期待大「監督は自分のことを戦力だと…」「次は結果を」

スポーツ報知 / 2024年7月21日 6時0分

◆明治安田J1リーグ▽第24節 鹿島2―1FC東京(20日・カシマスタジアム)

 鹿島は接戦を制し、FC東京を2―1で下した。MF名古新太郎が先制点、DF濃野公人が決勝点を決めた。

*  *  *

 今後が楽しみな逸材だ。ユースとの二種登録で、2028年ロサンゼルス五輪世代にあたる17歳のFW徳田誉が2―1で迎えた後半37分からピッチに立った。

 J1通算2試合目となるが、前回は出場わずか1分だったため、この日が事実上のJ1デビュー戦となった。

 「監督からはまず失点しないことを言われていて、優磨くんとうまく連動しようと思って入りました。ただそれ以上に、3点目を取ってゲームを終わらせることが自分の役目だったと思います。そこがすごく悔しい」

 反省の言葉が口をついたが、その潜在能力の高さは、後半アディッショナルタイムのシュートシーンに凝縮されていた。

 サイドバックの濃野公人がスッとボランチの位置に入り、後方からのボールをワンタッチで前線へ。「練習の中で、ここに動いたらボールが来るってことはわかっていた」と完璧な抜け出しで相手GKと1対1になった。右隅を狙ったシュートは惜しくも相手GKの左手に弾かれ「止められたことでチームが苦しくなってしまった部分もある」と悔いたが、可能性を感じさせるシーンだった。

 186cm、83kgの恵まれた体格を持つストライカー。1~2月の宮崎キャンプに16歳で参加し、対外試合3試合で3得点をマークした。得点力を示した一方で、守備時の追い方やポストプレーでは課題を残すことになった。

 あれから半年、トップチームへの練習参加で経験を積み、さらにユース年代での試合では成功体験を積んで、選手として1回り大きく成長した感がある。

 この日、投入時点でスコアは2―1だった。当然、前線の選手層が薄いことが背景にはあるものの、ポポヴィッチ監督は例え交代カードが残っていようが、信頼のある選手しかピッチに送り出さない監督だ。指揮官から大きな期待を寄せられていること、キャンプ帯同で露呈した課題に真摯に向き合ってきたことが伺える起用だった。

 「監督は自分の事を戦力だと捉えてくれている。期待に応えなきゃいけないし、期待に応えられるように、次は結果を示したい。自分がチームに貢献するにはゴールが1番の形。そこを目指してやっていきたいです」

*  *  *

 FW垣田裕暉の柏への完全移籍に加え、この日の前半11分にはFWチャブリッチが負傷退場。軽症であることを祈るばかりだが、離脱となれば、徳田が鈴木優磨に次ぐセンターFW2番手ということになる。(知念の再コンバートはあまり現実的ではない)

 17歳に優勝を狙うチームの命運を託すことは健全とは言えないかもしれないが、スペイン代表でEURO制覇に貢献したFWヤマルは、日本の学年で言えば徳田より1つ下の代だ。固定概念は捨てるべきだろう。「やってもらわなければ困る」立場でもあるし、そうなるだけの資格はある選手。初ゴールの瞬間は、そう遠くない未来にやってくるはずだ。(鹿島担当・岡島 智哉)

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